ブックマーク / d.hatena.ne.jp/JD-1976 (35)

  • 中庸の経済学史―『サムエルソン『経済学』の時代』 - 事務屋稼業

    「志」という言葉を使うと、歴史愛好家には、もしかしたら維新の志士たちを思い起こさせてしまうかもしれないが、私は今これ以外の言葉が浮かんでこない。 のっけから引用で恐縮だが、第一章の書き出しだ。経済書としては意表をつくものだろう。根井雅弘氏は志士のひとり坂龍馬の歌を引用する。 君がため捨つる命はおしまねど 心にかかる国の行く末 月と日のむかしをしのぶみなと川 流れて清き菊の下水 どちらの歌も、素直にとるだけで、憂国の想いや楠木正成を偲ぶ心が私たちにも伝わってくるが、私は歌人ではないので、もちろん、和歌の評価をするためにこの二つを紹介したのではない。ただ、龍馬が抱いたような「志」に近いものを、現在「経済学者」とふつうに呼ばれている人たちが抱いた時期があったということを示唆するためである。すなわち、一九三〇年代の世界的大恐慌の時代に多感な青年時代を過ごした人たちであり、書の主人公サムエルソン

    中庸の経済学史―『サムエルソン『経済学』の時代』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2012/01/20
  • 飯田語録2011―NHK『日曜討論』より - 事務屋稼業

    4月24日のNHK『日曜討論』は「大震災と日経済」と題し、復興の道筋について6人のパネリストが討論している。 パネリストは以下の面々だ(番組内の総会順。肩書等は番組テロップより)。 ・清家篤:慶應義塾長 専門は労働経済 東日大震災復興構想会議委員 ・武藤敏郎:大和総研理事長 財務事務次官・日銀行副総裁を歴任 ・柳井雅也:東北学院大学教授 専門は地域経済 東北地方の産業や地域戦略を研究 ・山口義行:立教大学教授 専門は金融論 中小企業の支援について政策提言 ・藤沢久美:シンクタンク・ソフィアバンク副代表 起業家支援に取り組む 経済・経営で発信 ・飯田泰之:駒澤大学准教授 専門は経済政策 経済・財政の分野で提言 ここでは備忘録の意味をこめて、飯田泰之氏の発言のみ文字起こしさせていただこう。なお、太字は発言最中の表示テロップであり、かならずしも発言内容とは一致していない場合もある。また、申

    bunz0u
    bunz0u 2011/04/25
  • デフレカルチャーと心の消費―『AKB48の経済学』 - 事務屋稼業

    何年か前、教育TVの「からだであそぼ」で、「ほねほねワルツ」なるダンスを「ほね組fromAKB48」という面妖なユニットが歌って踊っていたのが、やけに印象的だった。なんだこりゃ、と私は首をひねった。気になったので調べたら、AKB48というのがあの秋元康プロデュースのアイドルグループだと判明した。 へえ、と思い、まあどうでもいいや、と思って、AKB48のことはそれきり忘れてしまった。それから数年たって、ふと気づいたら、いつのまにかAKB48をテレビで見かけない日はない、という事態になっていた。「ほねほねワルツ」を踊っていた私の娘は、いつしか「会いたかったー、会いたかったー」と歌うようになっていた。なんだこりゃ、と私はふたたび首をひねることになった。 田中秀臣氏の『AKB48の経済学』を読んで、私のひねった首はまっすぐに戻った。なるほど、そういうことだったのか、と腑に落ちた。 内容については帯

    デフレカルチャーと心の消費―『AKB48の経済学』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/12/08
  • シンプル・イズ・ベスト―『ゼロから学ぶ経済政策』 - 事務屋稼業

    『ゼミナール経済政策入門』の簡易版+飯田泰之氏の価値判断というふれこみの書。個人的におもしろかったのは、やはり価値判断に踏みこんだ部分だった。 『ゼロから学ぶ経済政策―日を幸福にする経済政策のつくり方』ではまず、経済政策の目的を「国民をより幸福にすること」と設定し、幸福度をはかるわかりやすいものさしとして「一人あたりGDP」を用いることにする。その上で、経済政策を「成長」「安定」「再分配」の三つに分類する。 ここでキモとなるのはおなじみ「ティンバーゲンの定理」だ。「N個の独立した政策目標の達成のためには、N個の独立した政策手段が必要である」というアレですね。 そして、これと合わせて重要とされるのが「マンデルの定理」だ。以下引用。 それはある政策目標があった場合には、いったん副作用への懸念は切り離して、その目標を達成するのに最も安上がりな手段を用いるべきであるということです。そして、副作

    シンプル・イズ・ベスト―『ゼロから学ぶ経済政策』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/11/12
  • サラリーマンはどこへ行くのか―『日本型サラリーマンは復活する』 - 事務屋稼業

    ぶらりと立ち寄った書店で発見、即購入。 これは名著だ。絶版状態なのが惜しまれる。書名だけみると日的雇用マンセーとかんちがいされるかもしれないが、そういう軽薄なアジテーションからはほど遠い。雇用と景気の問題を真正面から見すえて取り組んだ、きわめてまっとうなである。 著者は「終身雇用」「年功序列」「企業内組合」といういわゆる日的雇用慣行について、戦前から現在までの歴史をみる。終身雇用(長期雇用)は高度経済成長の産物であり「幻影」であること。とはいえ、一種の「社会資」として人々のモラールや安心感の醸成に役立った側面もあるではないかという指摘。年功序列は、その「功」を評価する人事制度において絶妙な出世競争を社員に仕掛け、インセンティブに多大な影響をあたえてきたこと。企業内組合はそもそもそんなに重要ではなかったんじゃないかという疑問。 ハーシュマンの「ボイス」「イグジット」理論を応用して、

    サラリーマンはどこへ行くのか―『日本型サラリーマンは復活する』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/09/15
    いい本ですよね 追記: ダウンロード販売があり http://dl.rakuten.co.jp/prod/200440109.html http://www.papy.co.jp/act/books/1-17438/
  • 歴史を学ぶ、歴史に学ぶ―『「日銀デフレ」大不況』 - 事務屋稼業

    歴史を学び、歴史に学びつつ現状打破の道をさぐる、若田部昌澄氏の最新刊。副題まで入れると、『「日銀デフレ」大不況 失格エリートたちが支配する日の悲劇』。なんとも思いきったタイトルだ。これだけで引いてしまう読者もきっといるだろう。 だが、おどろおどろしい陰謀論のにおいがプンプンする副題のほうは「釣り」というべきであって、じつは内容とあまり関係ない。むしろ日銀は世界の中央銀行のなかでも群を抜いて優秀なのではないか、というのが著者の評価。なにしろ、インフレ率をゼロ%近傍に維持しつづけるという驚くべき手腕をもっているのだから(はい、スコット・サムナーのこのポストと同様の指摘ですね)。 さて、大規模な金融緩和を用いれば、デフレから脱却できるとしよう。では、なぜ日銀は思いきった緩和に踏みきらないのか。著者は三つの「呪縛」を指摘する。ひとつは、「インフレ恐怖症」の呪縛。ふたつめは、日銀の質は官僚機構で

    歴史を学ぶ、歴史に学ぶ―『「日銀デフレ」大不況』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/08/06
  • やさしい左翼のための経済学―『不況は人災です!』 - 事務屋稼業

    熱い。なんとも熱い。 『不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門』と題した書で、松尾匡氏はていねいな語り口ながらも、熱い思いのたけをぶちまけている。といっても、怒り狂って罵詈雑言を書き散らし、著者・読者ともにただ溜飲を下げたいだけのようなではない。 著者の立場は首尾一貫している。それはこうだ(竹森節の毒が抜けきらないのだけれど、どうかご容赦されたい)。 まず、「失われた十年」「実感なき景気回復期」をふくむここ二十年の経済停滞を、政府与党および日銀の失政と、その失政に対して最適化行動をとった財界の責任だとする(ここで「財界」を指弾することに抵抗を感じる読者はいるだろうけれども、今はおいといて)。この経済失政のせいで、失業はふえ、賃金も上がらず、「格差社会」ならぬ「貧困化社会」が到来することになってしまったのだ。不況を「人災」と呼ぶ所以である。 しかるに、来ならばこうした失政をだ

    やさしい左翼のための経済学―『不況は人災です!』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/07/11
  • インパクト大の名講義―『伝説の教授に学べ!』 - 事務屋稼業

    片岡剛士氏の『日の「失われた20年」 デフレを超える経済政策に向けて』に、以下のような記述がある。やや長くなるけれど、引用させていただこう。 岡田・浜田(2009)で明快に整理されているとおり、ヴィクセル、ケインズ、トービン、クラウワー、レーヨンフーヴッドといった経済学者によって構築、継承されてきた経済変動のエッセンスは、ストック価格とフロー価格の齟齬という貨幣的現象が大きな経済変動を生み出すというものである。そして、貨幣的現象が経済変動を生みだすメカニズムは以下の形で進む。つまり、ケインズによれば、経済変動は、長期期待の状態変化が資産価格(もしくは利子率)といったストック変数に影響を及ぼし、資産価格の変化がフロー変数である投資や消費に影響を与え、新たな生産や雇用が決まる、という形で進むのである。 申すまでもなく、引用文中の「岡田」とは先ごろ急逝された岡田靖氏であり、「浜田」とは書にて

    インパクト大の名講義―『伝説の教授に学べ!』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/06/28
  • 怒りと信頼と―『デフレ不況 日本銀行の大罪』 - 事務屋稼業

    先日、田中秀臣氏の『ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝』を読んだ。バーナンキの経済思想とはどういったものであるかを、経済理論、歴史研究、政策提言という三柱を立てて読み解いていくなかで、言うなればそのネガとして日銀行の失政が浮かび上がるという、じつにスリリングなである。 田中氏はいわゆるリフレ派の急先鋒にして轟天雷。そんな氏が満を持して上梓したのが、書『デフレ不況 日銀行の大罪』だ。中心となるのは、書名が物語るとおり苛烈な日銀批判。その切っ先は鋭く、射程は長く広い。 一部は過去の著作でしめされた議論をベースにしたもの。だが、最新の情勢をふまえて大幅な加筆修正をくわえてアップデートされ、しかもリライトによっていっそう読みやすくなっているので、銭失い感はない。この一冊に盛りこまれた情報量からすれば、お買い得というべきだろう。 書は『ベン・バーナンキ』とおなじく、デフレ不況をもたらした

    怒りと信頼と―『デフレ不況 日本銀行の大罪』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/05/02
  • 説得力ありすぎ―『ケインズ説得論集』 - 事務屋稼業

    (4/26 ちょこちょこ追記したり修正したりしました) 泣く子も黙るジョン・メイナード・ケインズによる1931年の時論集。小生、ケインズ卿の著作にははじめて接したのだけれど、いやすごい。説得力ありすぎです。 訳者の山岡洋一氏によれば、1998年はじめにデフレ危機が高まりつつあったころ、デフレについて論じたをさがしたところ、この『説得論集』とアーヴィング・フィッシャーの著書くらいしか見つからなかったのだという。『説得論集』の既訳書にはいくらか難点があったので、ぜひ訳しなおしたいと考えたが、著作権の壁にぶつかってあえなく断念。このたび十年以上たってようやく保護期間が切れたので、晴れて新訳出版と相成ったそうな。文章は読みやすく、テンポも軽快。たぶん原著からしてそうなのだろう。お値段も手にとりやすい。ひとつ欲をいえば、訳注がほしかった。 なにしろ時論集だから、現代の日人にはなじみのないトピック

    説得力ありすぎ―『ケインズ説得論集』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/04/26
  • 希望の経済学―『日本の「失われた20年」』 - 事務屋稼業

    1.書について むしろ政策提言を行う大学エコノミストは専門研究をおろそかにするものとして(たとえ専門研究と並行していても)大学のムラ社会では異端視される。これが日経済学者たちの現状なのだ。そして民間エコノミストや官界エコノミストたちの多くがサラリーマン根性で組織の弁護でしかないような発言に終始するのが常態であるとすれば、いったいどこから当の声は聞けるのだろうか。もちろん何事も例外はある。私は正直にいえばそれらの例外的なエコノミストたちの姿を何人も見ているのでそれほど悲観的ではない。 田中秀臣『経済政策を歴史に学ぶ』 書は民間エコノミストの片岡剛士氏が、藤原書店主催の第四回河上肇賞(賞)受賞論文をもとに、おおはばな加筆修正を行なって仕上がった一冊だ。 内容はシンプルかつインパクトのある書名がしめすとおり。バブル崩壊後の長期停滞、「実感なき」景気回復期、その後の二段階不況(←いまこ

    希望の経済学―『日本の「失われた20年」』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/02/28
  • 続・産業政策への疑問 - 事務屋稼業

    いいかげんしつこいと言われそうだけど、昨日の産業政策懐疑論のつづき。 産業政策のにおいをかぎとると、それだけでうさんくささを感じてしまうのは、私の場合は刷り込みによるところが大きい。なにしろ経済のを読みはじめてすぐに、飯田泰之氏の『ダメな議論』、岩田規久男氏の『日経済を学ぶ』という名著にぶち当たってしまったからだ。 まず、『ダメな議論』では、次のような議論を俎上に乗せている。いわく、「日ではかつて公的介入が成功していたが、時代の変化によって公的な保護や規制が長期停滞の原因となった」とするもの。これを「単純なデータ観察で否定されないか」というチェックポイントにかけて検証すると、さてどうなるでしょうか? Richard Beason と David Weinstein の日産業政策に関する実証研究により、産業の成長率と公的な支援の強さを比べてみると、次表のように整理できるという。主要産

    続・産業政策への疑問 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/01/10
  • 産業政策への疑問 - 事務屋稼業

    民主党の「成長戦略」が具体的にどういうものなのかは、まだよくわからないけれども、いわゆる産業政策になりそうだ。 産業政策とはなにか? 『ゼミナール経済政策入門』では、その意味がかならずしも明確じゃないことをことわったうえで、「一国の産業間の資源配分、または特定産業内の産業組織に介入することにより、その国の経済厚生に影響を与えようとする政策」と定義している(もとは伊藤元重氏らの『産業政策の経済分析』によるそうだ)。要するに、太陽電池とかエコカーとか新薬とか介護とかの産業に、政府が補助金を出したり減税したりするわけだ(理論的にはどっちも効果はおなじだろう)。そうすれば各産業の企業の負担が軽くなり、研究開発が促進され、技術革新が起こって生産性は上昇、やがて魅力ある財やサービスが次々に提供され、消費者は女房を質に入れてでもタンス預金を取り崩してでもそれらを求めるようになり、需給ギャップが埋まってめ

    産業政策への疑問 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2010/01/09
  • サミュエルソンとアカロフの自然失業率懐疑論 - 事務屋稼業

    昨日ちょっと脇においといた話題について、『アニマルスピリット』第9章を援用しつつ書いてみよう。サミュエルソンが自然失業率理論のどこに疑問を感じていたのか、そして、アカロフはその疑問をどのように受けとめて、自分たちのアニマルスピリット理論に組みこんだのか、という話だ。ちなみに拙ブログの『マクロ経済学』要約集でいえば、第15章の補足というか反証ということになる。 サミュエルソンは1964年の春、MITで金融理論の講義を行なった。『アニマルスピリット』の著者のひとり、ジョージ・アカロフもこの講義を受けていた(これについてはokemosさんのすばらしいエントリがあるので、そちらも参照のこと)。 講義において、サミュエルソンはレイモンド・ソールニアが提案したアイデアを紹介した。そのアイデアとは、短期的には高いインフレとひきかえに低い失業率を実現できるかもしれないけれども、インフレ期待が上がることにな

    サミュエルソンとアカロフの自然失業率懐疑論 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2009/12/15
  • 目次 - 事務屋稼業

    エントリは『クルーグマンマクロ経済学』要約集の目次です) ブログ主の前口上(このエントリは要約ではありません) 第1章 最初の原理 個人の選択:経済学の核/相互作用:経済が働く仕組み 第6章 マクロ経済学:経済の全体像 第7章 マクロ経済を追跡する(1) 国民経済計算 第7章 マクロ経済を追跡する(2) 実質GDPと総産出量/失業率/物価指数と物価水準 第8章 長期の経済成長(1) 時空を超えて経済を比べる/長期の成長の原因 第8章 長期の経済成長(2) 成長率はなぜ違うのか/成功、失望そして失敗 第9章 貯蓄、投資支出、金融システム(1) 貯蓄を投資支出に回す 第9章 貯蓄、投資支出、金融システム(2) 金融システム 第9章 貯蓄、投資支出、金融システム(3) 金融市場の変動 第10章 総供給と総需要(1) 総供給 第10章 総供給と総需要(2) 総需要 第10章 総供給と総需要(3

    bunz0u
    bunz0u 2009/12/07
  • 就活弱者のために―『偏差値40から良い会社に入る方法』 - 事務屋稼業

    世に出まわる就活のほとんどは、もともと就職活動を行なうに際して資質も能力もある学生を想定して書かれている。十余年まえに私が読んだもそうだった。明るくて、社交的で、情報収集に長けていて、そんな自分に自信がある人たち。まあ、そんな学生さんは就活なんか読まなくても就職できるんじゃないの、などと、明るくも社交的でもなく情報収集にも不得手で自信などあるわけない、口先だけの学生だった私は、皮肉なことを思っていたものだ。 書が凡百の就活とちがうのは、もともと就職活動を苦手とするような学生向けに書かれている点だ。いや、もうすこしていねいに言おう。そもそも就職活動というのは具体的にどういうことなのか? それには何がたいせつで、何がたいせつじゃないのか? 何をすべきで、何をしちゃいけないのか? こうした数々の問いに対して、田中秀臣教授は、基礎からわかりやすく説き明かしてくれる。 有名大学ではない学生

    就活弱者のために―『偏差値40から良い会社に入る方法』 - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2009/11/26
  • 第12章 財政政策(2) - 事務屋稼業

    bunz0u
    bunz0u 2009/10/26
  • 第12章 財政政策(1) - 事務屋稼業

    エントリは『クルーグマンマクロ経済学』の要約です) 1 財政政策:基的な議論 政府はものすごい額の支出をしていて、それと同時にものすごい額の税金をあつめている。これはまちがいない事実だ。経済のなかで、政府はとても大きな役割を果たしてる。政府が支出や課税の額をいじることは、経済に相当な影響をあたえる可能性がある。 1.1. 税、財・サービスの政府購入、政府移転支出、そして政府借入金 政府には、税金や政府借入金のかたちでお金が流入する。一方政府からは、財・サービスの政府購入や家計への政府移転支出というかたちでお金が流出する。 アメリカの税金は、国レベルでは連邦政府が徴収していて、州レベルでは州政府が徴収している。さらに地域レベルでは、郡や市、町が徴収する。2004年の内訳をみると、個人所得税と法人税、あと社会保険税が税収のほとんどを占めている。その他は資産税や売上税だ。 財の政府購入のう

    bunz0u
    bunz0u 2009/10/26
  • 新刊情報、雇用、イタコ本補遺 - 事務屋稼業

    bunz0u
    bunz0u 2009/10/22
  • 第11章 所得と支出(1) - 事務屋稼業

    エントリは『クルーグマンマクロ経済学』の要約です) 1 消費支出 家計は何にどれだけお金を使うべきか、いつでも選択を迫られている。その選択は経済にとって、すごく大きいインパクトをもつ。じゃあ、消費支出はどんな要因で決まるんだろうか。 1.1 現在の可処分所得と消費支出 家計の消費支出を左右するいちばん大事な要因は、現在の可処分所得だ。可処分所得が高い家計ほど、消費支出も大きくなる。この関係を式であらわしたものを消費関数という。単純な式はこうなる。 c=a+MPC×yd (個別の家計の消費支出=独立消費支出+限界消費性向×現在の可処分所得 独立消費支出aは、可処分所得がゼロのときの支出額だ。可処分所得がゼロの家計でも、借金したり貯蓄を取りくずしたりして消費を行なえるから、aはゼロよりも大きいと仮定しよう。 この式を図で描くと、こんな感じ。 アメリカでは、2003年の家計のデータをみると、

    第11章 所得と支出(1) - 事務屋稼業
    bunz0u
    bunz0u 2009/10/16