「働くならどっちの条件?」──エンジニア向けの転職サービス「Findy」を運営するファインディ(東京都品川区)は9月8日、そんなテーマの調査結果を発表した。働くならば「フル出社で年収2000万円」か「フルリモートで年収800万円」のどちらがいいか、ITエンジニア向けに投票を募ったところ、小差で「フル出社」派が多数となった。
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 米パデュー大学と米ノースカロライナ州立大学に所属する研究者らが発表した論文「Extracting and Storing Energy From a Quasi-Vacuum on a Quantum Computer」は、量子力学の性質を利用して、一見空っぽに見える空間からエネルギーを抽出し、瞬間移動させ、さらには貯蔵する方法を実証した研究報告である。 量子力学の世界では、完全に空の空間は存在しない。どんなに何もない場所でも、量子場の微小な揺らぎ(真空の量子揺らぎ)が常に存在する。これは、ハイゼンベルクの不確定性原理に基づく現象で、エネルギーと時間の
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。通常は新規性の高い科学論文を解説しているが、ここでは番外編として“ちょっと昔”に発表された個性的な科学論文を取り上げる。 X: @shiropen2 オーストラリアのウェスタンシドニー大学などに所属する研究者らが2023年に発表した論文「Neuroinflammation in Alzheimer’s Disease: A Potential Role of Nose-Picking in Pathogen Entry via the Olfactory System?」は、アルツハイマー病(AD)の発症メカニズムに関する新たな仮説を提示している。 この研究では、鼻から侵入した病原体が嗅覚系を通じて脳に到達し、慢性的な神経炎症を引き起こ
ダイキンは7月25日、世界12都市の居住者を対象に調査した結果、東京はエアコン冷房時の設定温度が最も高かったと発表した。最も低かったラゴス(ナイジェリア)との差は約4℃だった。 東京、ニューヨーク、パリなどの都市で計1200人を調査した。東京の冷房設定温度は平均26.2℃と12都市の中で最も高く、2位はバンコク(タイ)の25.1℃、3位は上海の25℃とアジア圏が続いた。最も設定温度の低いラゴスは21.9℃だった。 エアコンの電気代を気にしている人の割合も東京が92%で最も多かった。12都市の平均は83.3%だった。 「10年前と比べてあなたの住む都市は暑くなったと感じるか」という設問では、12都市中10都市で「とても暑くなった」と回答した人の割合が最も高かった。中でも高かったのはバンコク(タイ)で87%。ついでニューデリー(インド)の81%、サンパウロ(ブラジル)の78%だった。 関連記事
農業機械などのメーカーとして知られるヤンマーホールディングス(大阪市北区)は7月18日、製作中のオリジナルアニメ「未ル わたしのみらい」が、2025年春に地上波で放送されると発表した。オムニバス形式で全5話を予定している。 併せて、総合プロデューサーとして、「機動戦士ガンダム」や「銀河漂流バイファム」「シティーハンター」などを手がけてきた植田益朗さんを迎えたことも明らかにした。 植田さんは「機動戦士ガンダムでアニメ人生をスタートし、まさかこの歳でまたロボットアニメを作ることになるなんて。しかし、話を聞くとあまりにもチャレンジングに取り組む姿勢、メンバーのやる気に、これは結構面白いことになるかと、今はかなりのめり込んでいる」とコメントを寄せている。 プロジェクトは、2023年6月に「未ル(みる)」として発表したもので、米国で開催された「Anime Expo 2023」会場では巨大なロボット像
ジンズは、近視の矯正用メガネをかけた時、目が小さく見えてしまう現象を軽減する「目が小さくならないメガネ」を7月4日に発売する。フレーム設計を工夫し、錯視効果を利用することで、強度近視の矯正メガネでも目が小さく見えにくくした。9900円。 レンズが小さくなるようフレームサイズを設計し、濃い色を採用することで、かけたときに目が小さく見える効果を軽減。横から見たときもレンズの厚みを目立ちにくくするため、レンズ幅を小さくした。 近視の視力矯正用レンズは度数が強くなるほどレンズの厚みが増すが、レンズを囲むフレームのうち、耳に近い方を厚くすることで、レンズの厚みを目立ちにくした。軽量樹脂素材を使うなどしてフレームを軽量化している。 デザインはボストン2タイプ、ウェリントン2タイプの合計4タイプ。各3色ずつ展開する。 関連記事 眼鏡“受け取り待ち”0分に JINSが専用ロッカー QRコードで解錠 JIN
米Appleのティム・クックCEOが5月7日にXで公表した、新型「iPad Pro」のプロモーションビデオが、日本のユーザーから批判を浴びている。 動画は、楽器や画材、カメラなどが、巨大なプレス機に挟まれてぐちゃぐちゃに圧砕され、iPad Proに全機能が集約される様子を描いている。 iPad Proの薄さや、さまざまなクリエイティブツールを代替できることをアピールする狙いだったとみられるが、モノを大切にする文化が強い日本のユーザーから、不快感や失望の声が続々と出ているようだ。 動画では、巨大なプレス機の間にピアノやトランペット、レコード、絵の具、デッサン人形、ギター、ゲーム機、カメラ、本などさまざまなクリエイティブツールが並べられている。 メトロノームやレコードが動き始め、クリエイティブツールの全体像が映るとすぐに、上部の金属板が下に降りてきてツールを次々に破砕。メトロノームやトランペッ
Googleの「Google Homeシリーズ」(現在の「Google Nestシリーズ」)やAmazonの「Amazon Echoシリーズ」など、日本でも2017年からスマートスピーカーが相次いで販売され始めました。それ以来、筆者宅ではいわゆる「スマート家電」を導入し始め、少しずつですが自宅を「スマートホーム」にしています。 当初はスマート家電のバリエーションは少なく、価格も比較的高価でしたが、多くのメーカーが参入したことで、手頃な価格の製品も増えました。「これもスマホやスピーカーから操作できるようにしてしまおう!」と、日々工夫を行うのが1つの趣味になっている状況です。 いろいろ導入してきた中で、筆者が一番便利に感じたのが、玄関などのドアロックをリモート操作できる「スマートロック」です。カードのタッチ操作やスマホからの遠隔操作で解錠/施錠することに“憧れ”を持っていたことに加えて、解錠/
LIXILは3月6日、自動洗浄機能を搭載したタンクレストイレ「SATIS X」を発表した。「トイレ自らが掃除をしてくれるので、人と暮らしにゆとりが生まれる」としている。6月3日から全国で販売する。価格は49万7000円から(消費税/工事費別)。 便器の内側3カ所にノズルを設け、使用するたびに3方向からの水流で洗い流す。さらに1日1回、専用の洗剤(別売)を使って洗浄する「泡クリーン」機能を搭載。3時間ほどかけ、洗濯機のような水流と泡で便器表面の目に見えない微細な汚れまで除去するという。洗剤はLIXILの公式通販サイトで販売する。 作動時間はトイレのリモコンもしくは専用アプリ「My SATIS2」で指定できる。寝ている間や外出中を設定すれば「時間の有効活用につながる」という。 LIXILの水まわり・タイル事業は、1924年の伊奈製陶(INAXの前身)設立によって始まった。「100年に渡って培っ
6年前に「社員寮」を建てて、どんな“効果”がでたのか 50%→0%の数字に驚き:水曜日に「へえ」な話(1/5 ページ) 大阪に本社を置く「三和建設」が気になるデータを出してきた。6年前に寮を建てたところ、ある数字が劇的に下がったというのだ。どういうことかというと……。 30年ほど前の話である。筆者の同級生は大手スポーツメーカーから内定をもらえたので、ものすごく喜んでいた。ところがである。入社前の説明会を受けて、その同級生は「働きたくなくなった」というではないか。当時「大企業で働けば、将来は安泰」などと言われていたのに、なぜ落ち込んでいたのか。 話を詳しく聞くと、人事から「独身寮に入らなければいけない」と言われたようで。しかも寮は2人部屋で、30代後半のおじさん……いや先輩と暮らすことが決まっていたそうだ。最後にその同級生は、遠い目をしてこのように語った。「オレ、この会社でやっていけないかも
日本政府が米Appleに対して義務化の方針を打ち出した「サイドローディング」。これが実現すれば、iPhone標準のアプリストア「App Store」以外からアプリを入手できるようになる一方、セキュリティ上の懸念が一気に高まるため義務化に反発する声は少なくない。サイドローディングに関する一連の疑問を関係者に直接ぶつけてみた。 疑問の声が多いサイドローディング義務化、政府の考えは スマートフォンのアプリはOS標準のアプリストア「App Store」や「Google Play」から入手するのが当たり前と思っている人も多いだろうが、それが問題だとしているのが日本政府だ。実際政府は「デジタル市場競争会議」を2019年から実施し、2023年6月16日にはそこでの議論の成果として「モバイル・エコシステムに関する競争評価 最終報告」が取りまとめられている。 その中で政府が打ち出したものの一つが、OS標準の
ダイキン工業は8月8日、マンションの一室を使って熱帯夜のエアコン利用について検証した結果を発表した。就寝後の午前2時にエアコンが切れた場合、朝7時には室内の暑さ指数(WBGT値)が「警戒」レベルまで上がった。 検証は7月28日に横浜市にある鉄筋コンクリート造りのマンション(築17年)で実施した。当日は日中の最高気温が34.4℃で、夜は26.5℃までしか下がらない熱帯夜だった。 エアコン設定は28℃で、3時間後に切れるタイマーを設定して午後11時に就寝した。するとエアコンがオフになった午前2時から時間の経過とともに暑さ指数は上昇。朝7時には気温30℃弱、WBGT値は25に達した。これは熱中症「警戒」レベルに相当する。 一方、エアコンを「つけっぱなし」にすると朝まで室温は27℃前後で推移し、WBGT値もほぼ23以下だった。
工事いらず、4万円の「ポータブルクーラー」で部屋はどのくらい冷やせるか? 検証してみた:知らないと損!?業界最前線(1/4 ページ) いよいよ夏本番。エアコンのない部屋で過ごすだけでも、熱中症のリスクが生じる季節だ。しかし洗面所やキッチンなど、エアコンが使えない空間で長時間過ごさなければならないこともある。またルームエアコンが壊れたとき「交換工事まで数週間かかる」こともある。パナソニックが2022年に実施した調査では、エアコンを購入した人のうち、約4割が設置完了まで2週間以上かかったそうだ。 このような、暑い季節にエアコンが取り付けられなかったり、工事までに時間がかかったりするといったシーンで活躍するのが、スポットクーラーだ。 これは工事不要で使える置き型のエアコンで、もともとは工場など、業務用で使われていたものだ。しかし、20年に起きたコロナ禍によるステイホームで注目を集め、近年、家庭用
Apple、AI採用障害者支援ツールを多数発表 失う前に登録した声で話せる「Personal Voice」など 米Appleは5月16日(現地時間)、認知、音声、視覚、モビリティのアクセシビリティを支援する複数のツールを発表した。年内に提供を開始する計画だ。Appleはプレスリリースで言及していないが、「iOS 17」「iPadOS 17」の機能とみられる。 声を出せない人でも音声で会話に参加できる「Live Speech」 「Live Speech」は、iPhone、iPad、Macで使えるテキストを音声に変換するツール。電話やFaceTime、リアルな対面での会話で、入力したテキストをユーザーの代わりに読み上げる。すぐに使えるフレーズを複数保存しておくこともできる。 声を出せなくなる前に自分の声を登録し、Live Speechに使える「Personal Voice」 「Personal
マイナンバーカードの住所情報を変更すれば、その情報が金融機関などにも渡り、一括反映するサービスが5月16日に始まる。河野太郎デジタル相が4月25日の会見で発表した。 本人の同意に基づいて、マイナカードに登録した基本4情報と呼ばれる住所、氏名、生年月日、性別といった情報を民間企業に提供する。対象は銀行や証券、生命保険、損害保険を想定している。 これまで金融機関は、郵送でユーザーに住所などの情報を確認していた。基本4情報提供サービス開始後は、金融機関はいつでもオンラインで最新のユーザー情報を取得できるようになる。ユーザー側も住所変更などの手間が必要なくなる。 関連記事 マイナカードを発行しないとどうなる? マイナンバーカードを利用すると便利になるといったメリットは増えているが、現在マイナンバーカードの発行は義務ではない。では、このまま発行しないとどうなるのだろうか。 マイナ保険証を使うときの顔
ドラッグストア最大手のウエルシアホールディングス(HD)は3月24日、2026年2月までに全店舗でたばこ製品の販売を順次終了すると発表した。「健康な暮らしを提供する」との企業理念を鑑み、今後のたばこ販売は適切ではないと考えたという。業界最大手が決断した「たばこ廃止」の判断は、業界の内外にどのような影響を及ぼすのか。 同社は現在、全国で2751店舗を展開。このうち7割に相当する約2000店舗でたばこを販売している。3月1日以降に開いている新店舗では、電子たばこを含む全てのたばこ商品を販売していない。 「『お客さまの豊かな社会生活と健康な暮らしを提供する』との企業理念に照らし合わせ、今後のたばこの販売は適切ではないと考えた」と同社の担当者は話す。同社は「新たなヘルスケア商品・サービスを提案することにより健康産業を邁進(まいしん)」すると発表しており、「たばこ廃止」で企業イメージの向上につなげた
経済産業省と環境省は3月23日、レオパレス21で特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)違反があったとして勧告した。不動産のオーナーに対して販売した家電について引き取り義務を果たしていなかったという。 家電リサイクル法では、エアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電を廃棄する場合などに、その家電を販売した小売業者が引き取ることが義務化されている。レオパレス21は不動産のオーナーに家電の小売販売をしていたが、引取義務を果たしていなかった。 引き取らなかった家電は2020年4月以降でエアコン6万6388台、テレビ4616台、冷蔵庫1万8290台、洗濯機1万146台。 経済産業大臣と環境大臣はレオパレス21に対し、家電リサイクル法に基づいて廃家電を引き取ること、引取や再発防止策の実施状況を報告することを求めた。 関連記事 家電リサイクルは6年連続で増加、不法投棄は微増 経産省が21年度の実績
くら寿司は3月2日、店内での迷惑行為を防ぐ仕組みとして「新AIカメラシステム」を同日から全店舗で導入すると発表した。回転すし店を中心とした飲食店で相次ぐ悪質な迷惑行為への対策の一環。回転レーンの上に設置したAIカメラがすしを覆うカバーを監視し、不審な開閉を検知すると責任者などへ連絡が届くという。 同社では空気中のホコリやさまざまなウイルスを防ぐため「抗菌寿司カバー」を導入している。レーン上のAIカメラがこのカバーの不審な開閉を検知すると、同社の本部でアラートが鳴り、直ちに該当店舗の責任者へ電話連絡を行う。連絡があった店舗では、異常を検知したすし皿を撤去し、客への声がけを行う仕組み。 同社が2003年に導入した「店舗遠隔支援システム」を使うことで、迷惑行為発生時の録画映像や店舗の様子も確認できる。場合によっては、速やかに警察へ通報することも可能という。 同社は「回転すしなど飲食店で悪質な迷惑
出版・ホビー小売事業を手掛けるホビージャパンは2月14日、「AIと人間の恋」がテーマの「AI×恋愛短編コンテスト」の作品募集を始めた。AIを搭載していれば形はアンドロイドでも炊飯器でも対象になるとしている。 同コンテストにおけるAIの定義は「人間と問題なくコミュニケーションを取れる人工知能」とする。脳以外の体の一部を機械化した人間は除外。AI同士、人間同士の恋愛は対象外とする。募集期間は14日から3月31日まで。公式タグ「AI×恋愛コン」が設定された作品を応募作品とみなす。 結果発表は6月下旬。表彰は最優秀賞1本、優秀賞1本、入賞数本、佳作数本。入賞以上は数万円分のAmazonギフトカードを贈呈する。 関連記事 なぜ人々は、ChatGPTという“トリック"に振り回されるのか? Google「Bard」参戦、チャットAI戦争の行方 OpenAIが2022年に発表した対話型AI「ChatGPT
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。Twitter: @shiropen2 東京大学空間情報科学研究センター、大阪公立大学大学院情報学研究科、東京大学大学院情報理工学系研究科ソーシャルICT研究センター、株式会社国際電気通信基礎技術研究所に所属する研究者らは「日本国内におけるメールセキュリティに関する実態把握」の研究報告を発表した。 パスワード付き圧縮ファイルを添付したメールとそのパスワードを書いたメールを別々に送るセキュリティ対策手法(通称:PPAP)において、脆弱性が高いにもかかわらずまだ使い続けている有無や理由、脆弱性の認識はあるかなどの質問を組織344社に行い、分析した研究報告である。 取引先や顧客など社外の相手とファ
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