1776年の7月4日、北アメリカ大陸の東側に位置した13の植民地の州は、本国に対し、独立を宣言した。その日から244回目となる今年の7月4日。最新の調査では、なんとアメリカ人の大人の25%が、その13州が誰から独立したのかを知らないという。 7月4日は「依存記念日」か「救済記念日」になった もし自分がアメリカ人なら、「オバマ前政権は大変なことをしてくれた」と嘆くところだ。同政権の8年間はちょうどアメリカで育った筆者の子供たちが、中学から高校の時期と重なった。 周りのアメリカ人の父親と比べ、子供の教育に熱心だったわけではないが、当時オバマ政権が数学などの理系重視へ舵を切り、彼らが通う公立学校では、歴史の時間を減らす指針を出したことは、一抹の不安として頭の片隅に残っていた(ちなみにその公立校とは、ヒラリー・クリントン氏が通った学校である)。 不安は的中した。今年の7月4日は、白人警官によって殺