県北バス(盛岡市)は4月から、宮古市と釜石市を結ぶ直通バスを運行させる方向で調整に入った。震災後、同区間は山田町で県北バスと岩手県交通のバスを乗り継ぐ必要があり、地元自治体が働きかけていた。 JR東日本が震災で不通になった山田線の同区間をBRT(バス高速輸送システム)に切り替えることを検討しており、自治体側には直通バスを走らせて牽制(けんせい)する狙いもありそうだ。 震災後、宮古―山田間は県北バス、山田―釜石間は県交通が運行しているが、JRの定期券や回数券の購入者以外は通常料金になるため、宮古―釜石間は計1460円。JRの1110円より割高だった。 当面、往復2便で、停留所は沿線の4市町1カ所ずつに減らし、宮古―釜石間を1時間35分で結ぶ計画だ。通常のバスより20〜30分短縮し、運賃もJR並みを目指す。 JR東日本の「いわてデスティネーションキャンペーン」に合わせて4〜6月に走らせ