老齢加算・最高裁判決で、会見する原告団ら。左から原告の八木明さん、原告団長の横井邦雄さん、東京弁護団長の新井章弁護士ら =28日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ(撮影・伴龍二) 生活保護制度見直しに伴い70歳以上の高齢者を支給対象とした「老齢加算」を廃止したのは違憲だとして、70~80代の男女11人が居住している東京都の自治体の廃止決定取り消しを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は28日、廃止は合憲との初判断を示し、原告側の上告を棄却した。原告側の敗訴が確定した。 老齢加算の廃止をめぐっては、全国8地裁で同様の訴訟が起こされているが、最高裁の判決は今回が初めて。