保険代理店に雇用された元外交員が、給与から多額の経費が天引きされたのは不当だとして、未払い賃金などの支払いを求め会社側を訴えるケースが相次いでいる。原告側弁護士によると、福岡地裁小倉支部や長崎地裁など少なくとも全国の5地裁・支部で26人が提訴し、請求総額は約8千万円に上る。各地の弁護士は、業界の一部で保険外交員に対する搾取が横行しているとして、被害救済を目指す弁護団を4日に結成する。 地裁小倉支部では昨年、少なくとも4人の元外交員が2社を提訴。複数の保険会社の商品を扱い、全国展開する代理店「RKコンサルティング」(千葉県)の北九州支社などに勤めていた男性3人は昨年4月、同社に計約260万円を求める訴訟を起こした。訴状によると、3人の給与からは、会社側が契約の見込み客を紹介した際の「アドバイザー費用」の名目で、契約が取れたかどうかに関係なく、計約30万~約50万円が天引きされた。 原告の一人
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