世界の目は今、宇宙へ向けられている。民間企業も続々と宇宙事業に参入し、有人月面着陸や有人火星探査もまもなく実施予定だ。 人類が宇宙を目指すのは、第二の地球探しという目的もある。地球がいよいよヤバくなったら、他の惑星に移住するというSFの世界が現実となるのだ。 移住先の候補地としてあがっているのが火星である。そこで、NASAなどの研究グループが、火星に「人工磁場」を発生させる大胆な計画を提唱している。 近未来、人類が火星で恒久的に暮らそうというのなら、惑星を守るバリアとなる磁場が欠かせない。そこで、火星の第1衛星「フォボス」を磁場の発生装置にしてしまおうというのだ。