少し前まで「視聴率3冠王」の座を独占してきたフジテレビが、無残なことになっている。 8月の平均視聴率は、ゴールデンとプライムの両時間帯でTBSに抜かれて4位。「振り向けばテレビ東京」のブービーに転落していたことが分かった。 悪いことは重なるものだ。放送倫理・番組向上機構(BPO)は、加藤浩次(44)がAKBの渡辺麻友(19)の頭を蹴飛ばした27時間テレビについて、審議対象としたことを発表。企画の意図や制作の方法について、フジの担当者を交えて話し合うとしている。 「今のフジは、かつて業界をリードしてきたテレビ局とは思えないぐらいひどい。視聴者とのズレは埋めようがなく、ドラマもバラエティーも、これだという番組はゼロ。完全に負のスパイラルに入っています」(上智大教授の碓井広義氏=メディア論) 確かに、「あまちゃん」にしろ「半沢直樹」にしろ、注目のドラマは他局ばかり。話題になるのは視聴率の