Amazonプライム・ビデオの配信ドラマとして2016年にスタートした『仮面ライダーアマゾンズ』(全13話)は、テレビ地上波にて現在放送中の『仮面ライダービルド』をはじめとする「仮面ライダーシリーズ」とは別の流れで、かつて第1作『仮面ライダー』(1971~1973年)や『仮面ライダーアマゾン』(1974年)が志向していた「怪奇アクションドラマ」を一歩進めたかのような凄絶なバイオレンス描写を打ち出して、多くの視聴者の度肝を抜いた。 人間社会に潜む危険な人工生命体「アマゾン」から人間を守るべく、水澤悠はアマゾンオメガに、鷹山仁はアマゾンアルファに変身する。自分を含め、この世に存在するすべてのアマゾンを消し去るのが目的の仁と、危害を加える意志のない者は人間でもアマゾンでも変わらず守るべきだと考える悠。両者は人間を捕食するアマゾンと戦う宿命を共に背負いながら、互いの考えや目的の違いによって、対立を