前回は、現在のAIに関しての潮流を俯瞰し、AIと人文社会科学の関係性などを中心に筆者の見解をお示しした。 第2回である今回は、人工知能社会論に関して、少しだけ踏み込んで解説を行いたい。AI時代の文系人材の可能性、AI時代のイノベーションのキーファクターに関しての考察をお届けする。次回以降のコラムでは、各専門領域の識者である研究会メンバーの寄稿をお届けする。 「人工知能社会論」を構成するHELPSとは? 私とAI研究者である理化学研究所の高橋恒一氏は、AIが与える社会的な影響を理系研究者の側からのみではなく、人文社会系の研究者も積極的に関与すべきだと考え、2015年2月に「人工知能社会論研究会」(AI社会論研究会)を立ち上げた。「AIが社会に与える影響」について議論する会で、月に一回ほど会合を行っている。 「人工知能社会論」というのは私の作った造語で、「科学技術社会論」という言葉を模している
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