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ブックマーク / note.com/shinshinohara (3)

  • その「食品ロス」は本当に食品ロスなのか?|shinshinohara

    品ロス削減に熱心な学生が演壇に上り、「農家の現場ではまだ十分べられる野菜が大量に捨てられているのを見てショックだった、これを売ってべれば品ロスは減らせる。規格に合った野菜だけを売るのはおかしい」と訴えていた。会場にいる人達もウンウンとうなづいていた。 そんな中、私に話が振られた。「実は規格外の野菜を出荷しようとすると品ロスが増える」という話を始めた。 「曲がったキュウリは箱の中にうまく収納できず、輸送中にガサゴソ動く。するとスーパーに届く頃には傷だらけになる。かたや、真っ直ぐなキュウリは隙間なく詰められるから傷つきにくい」 「トマトが数個ずつパックされてるのは、プラスチックとラップなどの資源無駄遣いに見えるかもしれない。けれどああでもしないと、日の柔らかくて傷つきやすいトマトを店にまで届けることができない。」 「傷ついてもいいじゃないか、と思われるかもしれない。けれど傷ついた野

    その「食品ロス」は本当に食品ロスなのか?|shinshinohara
  • 格差の放置は、虐げる者が虐げられる者になる逆転現象を引き寄せる|shinshinohara

    私は非常に屈折していて、株主資主義など、お金持ちに有利過ぎる社会システムを批判するのは、「お金持ちの人たちにも死んでほしくないから」だ。 私はいわゆる社会的成功者の人達から「弱者、低能力者は淘汰されてもしかたない、それが環境問題、エネルギー問題の解決にもなる」という発言を、違う場面で聞かされることが相次いだ。コロナの間はそれが下火になったが、コロナが下火になるとまたぞろこうした発言を耳にするようになった。 しかし、誰かのことを死んでもかまわない、殺されても仕方ないと考える思考法は、いずれ自らに跳ね返ってくる。それを歴史は教えてくれる。 戦前、資家は労働者をバカにし、弱肉強が世の習いと説いて、その人たちが淘汰されても仕方ない、という考え方をしていた。すると。 共産主義という、価値を転倒させた思考が支配的となり、むしろ資家こそが有害無益な存在とされ、全財産を没収されたり、あるいは殺され

    格差の放置は、虐げる者が虐げられる者になる逆転現象を引き寄せる|shinshinohara
  • まずは五感で観察、理論は後|shinshinohara

    もう10年近く前になるけれど、「すいえんさー」というNHK教育の番組が面白くて。特に衝撃的だったのは、大学対決。私が初めて大学対決を見たのは、京都大学との対決だった。A4の紙で作った物体の滞空時間を競うという競技。京大の学生は博学さと理論知を発揮して、様々な形の物体を作った。かたや。 アイドルグループのすイエんサーガールは、中学高校生の女の子たち。飛行体の知識も理論もなく、流体力学ももちろん知らなかった。理論からいけない彼女たちは、ともかく紙を色々折っては、落としてみた。すると意外なことに、無加工のA4の紙が一番滞空時間が長くなることに気がついた。 ただし無加工の紙は、ものすごく早く落ちることもあった。彼女らは、滞空時間が長い時と短い時の違いを観察した。滞空時間が長い時は横にシーソーのように揺れて徐々に落ちるのだけれど、早く落ちるときは揺れ過ぎて紙が縦になり、一気にまっすぐ落下するのが原因

    まずは五感で観察、理論は後|shinshinohara
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