新卒採用の増加に伴って増えている大学生の内定辞退に頭を痛める企業が、「内定辞退翻意サービス」を活用し始めている。昨年からサービスを始めた神戸市のコンサルタント会社「ブレーン・サポート」(木村俊良社長)には、今年も8月末までに大手43社が依頼。成功率は6割以上と高く、依頼企業はさらに増える見込みという。 同社は4年前から、転職希望者の引き留めサービス事業を成功報酬制でスタート。依頼企業から新卒採用の内定辞退が多いと聞き、昨年から「内定辞退翻意サービス」も始めた。 企業から依頼を受けると、木村社長自らが学生に連絡を取り、高級ホテルで食事をしながら面談。まず「会社の依頼で来たが、優先するのはあなたの条件を会社に伝えることだ」などと味方であることを強調したうえで、辞退理由などをさりげなく聞き出す。学生が翻意するまでは面談や電話でフォロー。依頼された複数の学生を鹿児島県の沖永良部島や与論島などへキャ