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ブックマーク / satoshi.blogs.com (9)

  • Life is beautiful: アマゾン・アフィリエイトの売り上げを一時的にだが数倍にする裏技

    このブログに「Web2.0実験室」というカテゴリーをもうけたのは数ヶ月前。「実験室」というと技術的な実験ばかりかと誤解する人がいるかも知れないが、そうではない。ウェブ・サービスを考える上でとても重要なのは、人間の行動心理学。新しいアイデアが浮かんだら、あれこれ悩む前に試してみて人々の反応をみる、という実験がリアルタイムにできる点が今の時代のもの作りの楽しさだ。 このブログでも、今まで色々な実験を試してきた。「今日のひとこと」、「ラーメン大好き」というブログパーツを使った実験、「なぜFカップを持つグラビアアイドルが最近増えたのか、に関する一考察」というエントリーを使った「サーチエンジン最適化遊び」。ここまで書いて気がついた方も多いと思うが、三日前の、「ベストセラー・ブックス(4月~5月)」というエントリーも、やはり実験である。一般の屋さんと同じ様に、売れ筋のをベストセラー・ブックスという

  • 「50%の完成度でサービスを出す」という言葉を誤解してはいけない

    はてなの近藤社長の、「50%完成度でサービスを出す」という指摘は、まさに「ソフトウェアはサービス」の時代を反映する、ものすごく意味のある言葉だが、万が一勘違いする人がいると困るので、自戒も含めて補足しておく。 ここで言う「50%の完成度」とは、「サービスとして『完成品』と呼ぶにはまだ機能が十分揃っていない」という意味の完成度を指し、決して「アーキテクチャーや不完全だったり、明らかなバグがあるのにサービスインしてかまわない」という意味ではないので注意が必要だ。 少し前に、私の会社で外部のエンジニアを使ってあるウェブ・サービスを作ったことがあるのだが、慣れていない人にプロジェクトのマネージメントをさせてしまったために(これは私のミス)、一応外見上は動いているものが出来てきたものの、スケーラビリティに明らかな問題があり、ユーザーの数が増えたときに破綻するようなものが出来てきてしまったのだ。 担当

  • Cell の美学

    少し前の日経エレクトロニクス(2・28号)にソニーの Cell チップに関しての久多良木氏のインタビューが載っていたが、そこに興味深い発言を見つけた。 日経エレ Cell に内蔵される「SPE」といわれるCPUコアは8個ですが、この数の根拠は何でしょうか。 久多良木氏 「2のべき乗だから」、この一言に尽きる。これは美学です。コンピュータの世界においては、2のべき乗が大原則になっています。それ以外にはあり得ない。実は開発の途中で、米国のホテルで、それこそ徹夜状態で侃々諤々(かんかんがくがく)の議論を展開したことがあります。IBM社のチームも、6個にしようと提案してきた。でも僕の答えは単純、「2のべき乗」。この美学にこだわった結果、チップ寸法が221平方ミリになってしまった。この大きさは、半導体を作る立場からは好ましくない。なぜなら1ショットで露光できる面積を考慮すれば185平方ミリよりも小さ

    caprice
    caprice 2006/01/08
  • 床屋の満足

    他の夫婦にもあるとは思うが、私との間には二人にしか通じない「言い回し」が幾つかある。どれも、ある特定の考え方とか行動を一言で表すものなのだで、とても便利に使っているのだが、一つ問題がある。せっかく便利なものなのに、他の人との会話で使えないのだ。たまに「この場面で使えれば便利なのに」と喉まで出かかるのだが、いつもグッと押えている。 そこで思いついたのだが、このブログを使って、そういった「言い回し」を広めて日語の一部にしてしまえば良いのだ。「現代用語の基礎知識」に載せるのは難しいとしても、少なくとも私の知り合いには広めることが出来るかもしれない。 記念すべき第一弾は、『床屋の満足』である。これは、「来顧客の満足を最優先すべき商売もしくはもの作りをしている人が、自分の満足を優先して行動してしまうこと」を意味する。語源は、筆者の名前は忘れてしまったが、大昔に読んだエッセイである。そのエッセイ

    caprice
    caprice 2006/01/08
  • Life is beautiful : ソウル(魂)のあるもの作り

    ソフトウェアエンジニアとしてのキャリアの大半をマイクロソフトで過ごした私であるが、一度だけ「アップルの文化」を肌で経験したことがある。アップル・ニュートンのチーフアーキテクトとして知られるスティーブ・キャップス(参照)としばらく一緒に働いた時のことだ。彼からは当に色々なことを学んだ。直感的なユーザーインターフェイスの大切さだとか、常に新しいものを作り出そうとする姿勢だとか、私の考え方に最も大きな影響を与えたトップ10人の一人である。 そのスティーブとたまたま「マイクロソフトとアップルのどこが違うか」という話題になった時に、彼が言った言葉が今でも心に残っている。 「マイクロソフトのプロダクツにはソウル(魂)が無い」 この言葉には当にまいってしまった。 私がマイクロソフトでOSの開発に関わっていた90年代の前半は、やはりアップルが最大のライバルで、いかにして相手よりも良いものを先に世の中に

    caprice
    caprice 2005/10/13
  • Life is beautiful: AdSense と アフィリエイトが可能にする「チープ起業」革命

    先日梅田望夫氏と会をする機会をいただいただのだが、彼の話の中で最も興味深かったのが、「『はてな』のビジネスがVC(ベンチャー・キャピタル)から全く資金調達せずに回っている」と言う話である。インターネット・バブルの崩壊後にGoogleYahooが広告収入で黒字化した、というだけで偉いのに、「はてな」のような所が、(自分で広告主を集めるのではなく)Google の AdSense と Amazonアフィリエイトでそれなりの売り上げが上がって、その資金でさらなる開発投資ができてしまうという事実は、私にとっては「目からうろこ」の衝撃であった。 私の知り合いにも、自分のブログに楽天の商品の紹介をちりばめて月180万円もの売り上げを誇るすごい人がおり、私も実験と思い楽天やアマゾンのアフィリエイトに入ってこのブログに少し広告を出してはいる。しかし、私はあくまでその手の広告から得られる収入は「ブロ

    caprice
    caprice 2005/08/10
  • Life is beautiful: 『恋はブックマーク』―ブックマーク・コメントはシャイな日本人向け?

    [プロローグ] A子「ねえ、今度営業部に配属になった田中くんってイケてると思わない?」 B子「え、あなたもブックマークしてたの?彼は私が先にブックマークしたんだから手を出しちゃ駄目よ!」 [編] このブログを始める前は、英語でブログを書いていたのだが、英語圏の読者はものすごく気楽にコメントを書いて来るので驚いた。それと比較すると、日の読者がコメントを残すことはとてもまれである。エレベーターに乗り合わせ時に、「5月なのにまだ雨だね~」だとか「かっこいいTシャツですね」などと初対面の人に平気で話しかけてくるアメリカ人と、じっと黙っている(=知らない人に突然話しかけてはいけない)日人の普段の行動の違いを見ればうなずける。 「そんなシャイな日人には、トラック・バックが向いている」という話をどこかで聞いたことがある。しかし、「読みましたよ」という足跡を残すだけのために自分のブログにわざわざ新

    caprice
    caprice 2005/06/09
    おもしろかった。
  • Life is beautiful: Ajaxの本質、「非同期メッセージ型ウェブ・アプリケーション」のススメ

    最近、「これからのウェブ・アプリケーションはAjaxだ」という声を良く聞く。ソフトウェアを生業としているエンジニアとしては、この手の「流行もの(hype)」に触れた時には、表面的なものに踊らされずに、その質を自分なりにしっかりと捕らえて消化・吸収して自分のものにしなければいけない。今までも、「オブジェクト指向」、「マルチ・ティアー・アーキテクチャー」、などの言葉が一人歩きするたびに、「これからは○○だ」とか「○○の時代は終わった」などと、過激なことを言って読者の目を引こうとだけするマスコミや企業のマーケティング戦略に数多くの人が踊らされてきた。 そんなノイズだらけのメッセージに混乱させられた結果、「Cではオブジェクト指向のプログラミングは出来ない」と信じているエンジニアがいまだに沢山いることは全く嘆かわしいことだ。「オブジェクト指向のプログラミング」は、設計姿勢・プログラミングスタイルに

    caprice
    caprice 2005/06/08
  • Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向

    先日、日経BPの出版局の方と話をする機会があったのだが、私がマイクロソフトでウィンドウズ95の開発に関わったことに触れた際、「ユーザーインターフェイスの設計において、日人であることで何か役に立ったことはありますか?」と聞かれた。日人であることがプラスになったとは思わないが、ふと思い出したことがある。当時、「日語はオブジェクト指向な言語だな」と思ったことである。 その当時(90年代初頭)、アップルの方が使い勝手に関しては一歩も二歩もマイクロソフトより進んでおり、そのためには、もともとゼロックスが提案しアップルが商品化した、「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」の考え方を、より推し進めるしかないという戦略で、ウィンドウズ95のユーザーインターフェイス(当時は Object-Oriented Shell と呼ばれていた)の開発をしていた。 「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」

    Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向
    caprice
    caprice 2005/06/04
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