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  • 陰謀がバレたひとたちのドキュメンタリー反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。呉座勇一さんは『陰謀の日中世史』で、陰謀はほとんど成立しないといってます。陰謀に関わる人間の数が増えるにしたがって情報が流出する可能性も高まるので、陰謀は企んだとしてもたいていバレて失敗するものだと。 その実例が、なんとつい最近起きました。愛知県知事のリコール運動で署名が大量に偽造されたことがバレて、事務局長や関係者が逮捕されたのです。 みなさんすでにご存じとは思いますが、なんでみんなもっと喜ばないのですか? 興奮しないのですか? われわれは、違法な手段で政治を変えようと画策した陰謀がバレて失敗した実例をこの目で見られる幸運に恵まれたのですよ。貴重な歴史の瞬間に立ち会えたことを、もっと喜びましょうよ。 地上波のテレビドキュメンタリーは早朝・深夜に追いやられてしまったので、私は番組表でタイトルだけチェックして興味があるものは録画しておきます。 先日、

    carl_s
    carl_s 2021/06/18
    「自分らの信念・目的は崇高で絶対に正しいと信じているから、目的が手段を正当化すると考えてしまう」学生運動が衰退した代わりにいい歳したおっさんや老人達が学のない学生運動ごっこに熱中してる感じが強いのよね
  • 祝日の国旗掲揚は伝統ではない反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。日の伝統文化を捏造する輩があとを絶たないのは困ったものです。歴史にフィクションも思想も要りません。必要なのは事実だけ。日は、建国記念の日(旧・紀元節)にちなんで、国旗に関する正しい歴史の事実をお伝えしましょう。 祝日に一般家庭で国旗を掲揚するようになったのは、昭和13年の紀元節からです。それ以前の日には、一般家庭で国旗を掲揚する習慣も伝統もほとんどありませんでした。やっていたのは、ごく一部の国粋主義者だけ。 大正9年の読売新聞にその手の読者から投書が寄せられました。天長節の日に警視庁が国旗を掲揚してなかったぞ、けしからん! というもの。記者が警視庁に問い合わせたところ、祝日に国旗を掲揚する慣例はないからやってないのだ、との回答。大正時代には官公庁ですら祝日に国旗を掲揚する習慣はなかったのでした。 大正12年か13年の話と思われますが、紀元節にそ

    carl_s
    carl_s 2019/02/11
    「大正9年の読売新聞(略)記者が警視庁に問い合わせたところ、祝日に国旗を掲揚する慣例はないからやってないのだ、との回答。大正時代には官公庁ですら祝日に国旗を掲揚する習慣はなかったのでした」
  • 反社会学講座ブログ TOP > おしらせ > 「むかしはよかったね?」連載中の『新潮45』最新号が発売中

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 「むかしはよかったね?」が好評連載中の『新潮45』最新号が発売されました。 今回は季節にあわせまして、熱中症の歴史。やっぱりむかしから日の夏は高温多湿、いまもむかしも過酷です。明治時代から小学生も人力車夫も映画俳優も、みんな熱中症でばたばた倒れてました。むかしの人がとくに暑さに強かったわけじゃないんです。 戦前の日軍の兵士たちが、訓練中に熱中症で大勢倒れていたという事実も詳しく掘り起こしました。ひどいときには演習中に熱中症で数百人倒れ、7人死亡、なんて事故も起きてます。それも一度じゃありません。真夏の炎天下の演習に、飲料水を用意していないという信じられない愚行を何度も繰り返し、毎年のように死者を出してました。学習能力ないのか。 戦前から軍医たちが熱中症対策を研究してたのに、その知見やアドバイスをまるで活かしてないんです。熱中症は精神を鍛えれば克

    carl_s
    carl_s 2014/08/24
    「戦前の日本軍の兵士たちが、訓練中に熱中症で大勢倒れていた」「戦前から軍医たちが熱中症対策を研究してたのに、その知見やアドバイスをまるで活かしてない」
  • スカイマーク批判の違和感反社会学講座ブログ

    こんにちは。ワイドショーが好きなパオロ・マッツァリーノです。最近あこがれているのは、泥沼離婚とビビビ婚です。 というわけで、テレビのワイドショーは毎日ではないけど、ちょいちょい見ています。それはひとつには、違和感を感じたいからなんです。芸能ネタにせよ、社会ネタにせよ、ワイドショーの取りあげかたやコメンテーターの意見は、私にとっては、えっ、なんで? と思うものが多いんです。それによって、世間と自分のズレを意識できるのが、おもしろい。 最近感じた違和感といえば、スカイマークの機内サービス騒動ですね。スカイマークの客室乗務員は余計なサービスを一切しないと会社が正式に宣言してるんです。客が荷物を頭上の荷物入れに乗っけるのも、乗務員は手伝わないと明記されてるなどと、ワイドショーでも軒並み取りあげてました。 そのサービスに違和感をおぼえたのか? いいえ、ちがいます。私が違和感をおぼえたのは、それについ

  • ホットコーヒー裁判の真相反社会学講座ブログ

    こんにちは。パオロ・マッツァリーノです。世間にはNHKの受信料を払ってない人がいます。経済的事情で払えないのならわかるのですが、単にケチで払わないくせに、それを権力への反抗だとかヘンな理屈こねて正当化するケチンボは不愉快ですね。NHKはニュースと天気予報以外はスクランブルかけて、受信料払わないと見られないようにすればいいのに。 私はBSまで含めれば、NHKの番組に受信料を払う価値はあると思ってます。NHKとWOWOWはカネ払って見てます。 先日NHKBSで放送されたアメリカのドキュメンタリー『ホットコーヒー裁判の真相』はひさびさに衝撃的な内容でした。 これは当時ずいぶん話題になった、マクドナルドコーヒーをこぼしてヤケドしたと訴えたおばあさんが数億円の賠償金をもらえた、とされる事件。あれを再検証した番組です。日でも、「そんなことで訴えて大金持ちになれるなんてアメリカって国はばかげてるぜ」

    carl_s
    carl_s 2012/03/09
    真相そのものは数年前にどこかの研究者がblog記事にしていたね。契約条項の件は全く知らなかった。日本の「クレーム批判」は過剰なサービスの無償提供を迫られる劣悪な労働環境への反発という側面もありそう。
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