ホットコーヒー裁判の真相反社会学講座ブログ

こんにちは。パオロ・マッツァリーノです。世間にはＮＨＫの受信料を払ってない人がいます。経済的事情で払えないのならわかるのですが、単にケチで払わないくせに、それを権力への反抗だとかヘンな理屈こねて正当化するケチンボは不愉快ですね。ＮＨＫはニュースと天気予報以外はスクランブルかけて、受信料払わないと見られないようにすればいいのに。 私はＢＳまで含めれば、ＮＨＫの番組に受信料を払う価値はあると思ってます。ＮＨＫとＷＯＷＯＷはカネ払って見てます。 先日ＮＨＫＢＳで放送されたアメリカのドキュメンタリー『ホットコーヒー裁判の真相』はひさびさに衝撃的な内容でした。 これは当時ずいぶん話題になった、マクドナルドのコーヒーをこぼしてヤケドしたと訴えたおばあさんが数億円の賠償金をもらえた、とされる事件。あれを再検証した番組です。日本でも、「そんなことで訴えて大金持ちになれるなんてアメリカって国はばかげてるぜ」

[yu-koba]

「面倒でも個別に判断して対処するしかないんですね」 ド正論

[haruhiwai18]

"従業員や顧客は企業を裁判に訴えることはできず仲裁で解決する、という強制的仲裁条項を契約書に盛り込むことも合法化された。しかもその仲裁をするのは企業側が選んだ人間"　→米国さんマジ鬼畜過ぎるw

[REV]

2chのアレも、「麻薬情報を載せた罪」じゃなくて「麻薬情報を削除しろといったのに従わなかった罪」だったり、別の逮捕も「ストーキング罪」じゃなくて「ストーキング中止命令を無視した罪」だった、みたいな。

[t-kawase]

「訴訟社会アメリカ」の一側面（予想とは違った意味での）。

[YOW]

「これを好機に米企業は消費者の権利を制限する法律の制定に動いた。米では雇用やクレカの契約にこの強制的仲裁条項が盛り込まれるように。たとえ会社のミスで不利益を被っても裁判に訴えることができない」

[jt_noSke]

ふーむ

[neco22b]

鬼畜米英汚い／まあ、どうでもいいけど、米経営者と「日本のクレーマは、悪」は、別のお話。片方は守銭奴、もう片方はレッテル貼りの思考停止。現代人は、面倒なことはしないのだー（とレッテル貼りしてみる）

[biconcave]

"強制的仲裁条項"

[igrep]

"クレームやモンスターをすべてひとくくりに善か悪かと決めるのは危険です。問題は、面倒でも個別に判断して対処するしかないんですね。"

[You-me]

ちなみに最後の方の民間軍事会社の例は被害者の闘争の結果「米軍の下請会社は強制的仲裁条項を設けられない」という、議会での修正法案の可決へとつながり、彼女は裁判に訴えましたが、負けましたid:entry:84584297

[kaos2009]

ここ数年、テレビや雑誌では理不尽なクレーマーやモンスターの事例を紹介する番組や記事が頻繁に見られ」

[Nihonjin]

「軍事産業の会社に雇われイラクに派遣された女性が、同僚に集団レイプされたにもかかわらず、強制的仲裁条項が契約書にあったため、会社側の管理責任を裁判に訴えることが出来なかった例」

[carl_s]

真相そのものは数年前にどこかの研究者がblog記事にしていたね。契約条項の件は全く知らなかった。日本の「クレーム批判」は過剰なサービスの無償提供を迫られる劣悪な労働環境への反発という側面もありそう。

[X-key]

そうだったのか・・・。

[naya2chan]

懲罰的賠償は原告に渡るのではなく、罰金として国が徴収すればいいのではないかとも思うけれど、アメリカの人たちはそういうことを好まなそうだ。

[serio]

最初の懲罰的賠償額があまりにも巨額すぎたのが問題の震源という気が。アメリカの裁判の賠償額はちょっとオカシイ。

[high-d]

ほんと、この人の着眼点はすごい。よくこんな番組見つけて見てるよな。