しゃっくりは、突然起こる。「しゃっくりが長く続いてつらかったら、舌を少しの間引っ張ってもらうと、大抵は止まる」と、土浦協同病院(茨城県)麻酔科の近藤司医師はアドバイスする。しゃっくりの原因は、次第に解明されつつある。 ● 胎児期の名残 しゃっくりは、横隔膜(胸の内部とおなかの内部を隔てる壁で、筋肉でできている)のけいれん性の運動だが、なぜ起こるのかは完全には分かっていない。 しゃっくりを研究している近藤医師は、その原因について、次のように説明する。 「胎児は、母親の体内にいる時、羊水の中を漂っていますが、羊水中にある“ごみ”が鼻やのどの奥に詰まると、除去する必要があります。この場合に、横隔膜がけいれんを起こし、ごみを吸い込み、同時にごみが肺に行かないように声帯が閉じるのです。この一連の反射運動が、しゃっくりに相当すると考えられます」 しゃっくりをすると、「ヒック」という音が
あなたのストレス耐性度は? チェックリストの活用を −物事を客観的にとらえよう− ストレスは心身両面で健康に大きく影響するが、ストレスのない社会はない。また、同じストレスでも.個々に受け止め方が違う。従って、ストレスといかに上手に付き合うかがポイントになるが、その前に、自分のストレス耐性度を知っておいた方がよさそうだ。 ●信頼性は十分 ストレスに対する反応は、ストレス耐性によって異なる。その耐性度を簡単に判定する方法として1988年、元日本大学医学部心療内科教授の桂戴作氏は「ストレス耐性度チェックリスト」を作成した。これは20項目、80点満点で、40点以下ならストレスに弱い、50点以上ならストレスに強いと判定する。 日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)健康管理センターの折津政江部長はこのほど、同センターの人間ドックを受診した789人にこのチェックを行い、その
健康食として注目されるコンブだが、気をつけたいのがヨードの取り過ぎ。だしを取るのに使われるコンブはヨードを大量に含んでおり、過剰摂取は甲状腺(せん)の機能低下につながる。あまり取り過ぎると思わぬ結果を招きかねない。 ● 便秘を改善するが コンブは便秘の改善やダイエット効果、生活習慣病の予防効果などのある食品。このため健康食品として大量摂取する人がいるが、必要以上に取っていると甲状腺の機能に悪影響するという。 コンブは他の海藻に比べてヨードを10−30倍も多く含んでいる。ヨードは新陳代謝を促進する甲状腺ホルモンをつくるのに必要不可欠な物質だが、それを取り過ぎてヨードの血中濃度がある限界以上に達すると、甲状腺ホルモンの合成などが抑制されるという。 その結果、甲状腺機能低下症を起こしたり、甲状腺がはれたりする。甲状腺の働きが低下すると、何となく元気が出ない、体重増加やむくみ、冷え性に
1.ストレス社会と鍼灸治療 経済不況によるリストラや、急激な社会変化と倫理観喪失等によって10人に1人がうつ状態とストレスに苦しんでいると言われています。鍼灸治療ではうつ状態やストレスによって起こる病気を七情の病と位置づけています。七情とは喜怒哀楽の感情を表し、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚に分けられ、生理的な範囲を逸脱したり、長時間刺激を受け続けたりすると病が発生すると言われております。 2.ストレスとSOC指数 ストレスの要因を見つけ出して、すべて取り除くことは不可能です。この避けられないストレスをどのように対処するかが注目されはじめたころ、アメリカの医療社会学者であるアントノフスキー博士は「首尾一貫感覚(sense of coherences)を持つ人間はストレスの負荷要因を減少させることができる」と報告しました。首尾一貫感覚は、(1)将来に起きるであろう出来事をある程度予測できる能力を
ストレスはだれにでもあるが、同じ場面に直面しても、人によってストレスを受ける度合いが異なる。このため、最近、ストレスへの対処能力を測る“物差し”ができ、注目されている。あなたはストレスに強いだろうか、それとも弱いだろうか−。 ● 自分の感じ方を選択 この物差しは、SOC(Sense of Coherence=首尾一貫感覚)と呼ばれる概念に基づき、イスラエルの健康社会学者が体系化したもので、29の質問から成り、1問につき1−7段階の点数が設定されている。それぞれの質問に対し、自分の感じ方を最もよく表している番号を選び、合計点が高いほどストレスへの対処能力が高く、さらには健康維持能力が高いと評価される。 SOCについて研究を重ねている東京大学大学院健康社会学の山崎喜比古・助教授は「SOCは基本的に、生活にかかわりのある世界が首尾一貫していると感じている人は、スコアが高くなります。つまり、
豊かになったはずの日本で,高所得層に比べ低所得層でおよそ5倍もうつ状態や要介護状態が多い――。近藤克則氏は著書『健康格差社会――何が心と健康を蝕むのか』(医学書院)の中でこうした健康格差の実態を明らかにする一方,なぜ社会経済的な因子が健康に影響を及ぼすのか,そのプロセスについての理論仮説を提示している。 社会経済格差の拡大は何をもたらすのか,健康によい社会とは? 本紙では,『不平等社会日本――さよなら総中流』(中公新書)で階級社会の実態を明らかにした佐藤俊樹氏との対談を企画した。 近藤 私が『健康格差社会』を着想したのは,2000年から1年間,イギリスに滞在していた時です。イギリスでは格差が見えやすいためか人々の関心が高く,政府が健康格差の存在を認め,格差を減らすためのアクションプランをつくるほどでした。しかし日本では,なぜかこの問題が無視されている。「このテーマを掘り下げよう」と思いなが
絵の超初心者ド下手くそ人間が、20日間絵を描いて感じたこと わたしは、「文の人」だ。絵を描くのは大の苦手。 そんなわたしが、ひょんなことから絵を描き始めた。 そうしたらおもしろくなって約20日間、なにがしかを描きつづけている。 未知の領域での挑戦は、発見が多い。 また、ここまで絵を描けない人間の挑戦は、あまりネッ…
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