“世界の押井”が認めたただ一人の男 (取材・文=梶山 寿子) 「初対面の印象は、ただのばかにしか見えない(笑)。それはいまだに変わんないね。プロダクション I.Gの社長という肩書きをはずして会えば、ただのトッポいヤツにしか見えないし。でも、相手を警戒させないから、得してると思いますよ」 押井守監督はそう言って笑う。 『イノセンス』のガブリエルが寄り添う石川光久社長(I.Gのオフィスにて) 『機動警察パトレイバー』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』など、独特な世界観の作品で、世界中にカルト的なファンを持つ押井守監督。その押井監督が「アニメーションをやる限り、組む相手は石川以外に考えられない」と断言してはばからない。プロデューサーとしての石川光久に全幅の信頼を寄せているのだ。 押井監督と石川のつき合いは古い。 共に竜の子プロダクション出身だが、石川
「バイオメトリクス元年」と呼ばれた昨年から約1年が経過した。バイオメトリクス認証(生体認証)は、着実に私たちの生活に浸透し始めている。携帯電話やパソコン、ドアの入退室管理や勤怠管理などで、バイオメトリクスと毎日接している人も多いはずだ。 しかし、今なぜバイオメトリクス認証が必要とされるのか。今後バイオメトリクスがさらに普及していくうえで、どのような課題があるのだろうか。本特集では、バイオメトリクスの最近の動向などを分かりやすく紹介しつつ、本格的な普及に向け取り組んでいる専門家の意見を交えて課題などを浮き彫りにする。 ■指紋に次ぐ認知率を獲得した静脈認証 バイオメトリクスの語源は、Biology(生物学)とMetrics(測定)の合成語で、『生物測定学』などと訳される。「行動的あるいは身体的な特徴を用いて個人を自動的に同定する技術」と定義されており、指紋や声紋などの生体情報そのものを意味する
「個人情報保護法」は、本来情報取扱業者のモラルを保ち、より豊かな情報社会を実現するのが趣旨だったはずだ。ところが、施行から半年、情報保護の意味を拡大解釈して情報公開を拒む行政や大企業、ひたすらプライバシーばかりを要求する個人といった醜悪な歪みを生みつつある。モラルなき土壌には法律は機能しない。これでいいのか…。 行き過ぎた個人情報保護が問題に 読売新聞の8月20日土曜茶論に「名も知らぬ人と同室 担任の住所ない連絡簿 喜ぶのは独裁者だけ」という記事が載った。個人情報保護法が施行されて5ヶ月余り、市民生活の現場で起こっている混乱ぶりを的確に表した記事なので、ここで紹介したい。 まず、直木賞作家の山本一力氏の話。友人の結婚式へ祝電を打とうとして下の名前を忘れたのでホテルに電話したら「個人情報なので教えられません」と断られた。山本氏は「なぜこちらが身元も明かして祝電を打つためと理由も話したのに
衆院選で亀井静香氏に敗れたホリエモンが政治を語ること1時間。 テレビ中継では伝えられない真意を選挙後、日経ビジネスだけにぶちまけた。 亀井氏、自民党、民主党、有権者…。風雲児が見た舞台裏の全真相。 あっ、まただ。俺、「敗軍の将、兵を語る」2回目の登場だ。すげーなぁ。 投票していただいた方には、「僕のことを信じてくれてありがとうございました。だけど結局、僕はダメでした。皆さんの期待に応えられず、すみませんでした」ということだけです。 議員になるというのは、夢でも何でもなくて、改革を進めるための単なる1目標なんです。早くやりたいんですよ。でもやらせてくれないからね。まあ、いいんじゃないの。やらせたくないんだったら、それで。それが皆さんの審判なわけだから仕方がないよね。 本当に政治家ってバカだな 健闘したとか言うけど、選挙は票を取った取らないの問題じゃなくて、勝ち負け。負けちゃったら意味がないで
第4問: Blog(ブログ)が活況を呈していますが、一方で、Blogger(ブロガー)の記事には、責任の所在が明確でないとの批判があります。何か倫理上の行動基準はないのでしょうか。 A.: ブロガーが自主的に倫理基準を作成し記事の信頼性を高める動きも 第1問で、ブログは、草の根情報発信手段のひとつであり、さほどの費用をかけることなく、個人が私設新聞や私設放送局を設置することができるようなものであり、重要な民主主義実現の一手段であると述べた。去る5月18日の日本経済新聞には、「総務省の発表によると、本年3月末時点で、ブログ利用者が、335万人に達し、ブログ閲覧者も1651万人に達した。同省の分析では、2年後にはブログの利用者が2.3倍の約782万人に、閲覧者も3455万人に拡大すると試算している」と記載されている。 閲覧者3455万人という数字は実に恐ろしい数字である。朝日新聞、毎日新聞、読
ライブドアが2月8日にニッポン放送株の35%を取得を発表した後、沈黙を守ってきた大株主がいる。ニッポン放送株の約19%を持つ村上世彰M&Aコンサルティング代表だ。その村上氏が日経ビジネスの取材に応じた。 ライブドアに保有株を売却したかという本誌の問いに、村上氏は「ファイリング(大量保有についての変更報告書)を見れば分かる。(ファイリングをしなければならない大量の株式売却は)ない」と否定した。村上氏によれば、堀江貴文社長は以前から「売る気はありますか」と打診していたという。だが村上氏は「僕はファンドマネジャー。常に高い値段を提示してもらえれば、検討します」と答えるにとどめ、売却に応じなかったと主張する。 「TOB票読みしない」と大和 では、これまで明らかにされることがなかったライブドアの購入先はどこか。ニッポン放送への大口投資家のうち固定株主を除くと、残りは国内外の信託銀行管理分(実質株主は
2004年のプロ野球の新規参入騒動は、異色のニューヒーローを生んだ。 ホリエモンこと、堀江貴文。32歳の挑戦的な金持ちの登場は、「礼儀知らず」と年寄り達を激怒させ、閉塞感の中にいる若者達を歓喜させた。 オタク的パワーで“売り上げ世界一”を目指す彼のルーツとは――。 堀江貴文は「経営は爆発だ」のノリで競技場に登場した。堀江自身が爆発物ではないのか。そう言いたいほど、2004年はプロ野球界も、証券市場も、メディアも彼にかき回された。プロ野球の新規参入騒動は、図らずも「旧」、「既存」、「権威」に一人で挑戦する「若武者」を印象付けた。 私は堀江に聞いた。革命に興味ありますか? 「革命を目的に行動する気は全然ないですね。革命って、終わった後、また新しい体制が出来るだけじゃないですか。明治維新だって、終わったらみんな自己保身に走ったわけだし」 むしろ、自分は単純に世界一を目指す「アスリート」だと力ま
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