プロジェクトの失敗例で多いのは プロジェクトの失敗で、一番多いのはシステム化範囲(スコープ)がいつのまにか大きく膨らんでしまい、納期も遅れ、コストも膨らんでしまうケースである。 このようなプロジェクトは昔から後を絶たないのであるが、その対策が十分に取れているとは思えない。今回は、このシステム化範囲がぶれる問題を考えていきたい。 なぜ、システム化範囲はぶれるのか システム化範囲がぶれる理由はいろいろあるが、その代表的なものを挙げてみる。 (1)「xxシステム一式」という契約書は意味があるのか そもそもシステム化範囲は明確になっているのであろうか。最近私が関与した会社で、ベンダから送られてきた契約書を見せてもらったが、そこに記載された委託内容は「生産管理システム一式」という文言が1行書かれているだけであった(図1。この契約書は、一体どういう意味を持っているのであろう。確かに金額や一般的な責任は
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