高知で若者と住まいをテーマに「まだいえづくりで消耗してるの?」と題したシンポジウムが開かれた。登壇者は大分大学大学院准教授の川田菜穂子氏、「別荘リゾートnet」を運営する唐品知浩氏、タイニーハウスビルダーの竹内友一氏、NPO法人グリーンズ代表の鈴木菜央氏、ブロガーのイケダハヤト氏の5人。シンポジウムは現在の若者が直面する住宅問題の提起から始まった。最初のパネラーである日本住宅会議メンバーで大分大学大学院准教授の川田菜穂子氏は家族、雇用、社会、経済がいずれも不安定化してきたこの20年にあって、住まいのみが多様化していない点を指摘した。 「かつては住込み、社宅や寮、安い木賃アパートといった、所得の低い、若い年代でも親許から自立できる、ハードルの低い手段がありました。でも、今は住込みの仕事はほとんどなくなり、企業は社宅・寮を廃止、木賃アパートは建替えられて家賃がアップ。そのため、特に非正規雇用な
