ほうじ茶の市場が沸いている。香ばしい味わいや低カフェインに注目が集まり、飲み物としてだけでなくスイーツにも採用。独特の香りを生かした香水も売り出され、バリエーションが広がっている。 コンビニエンスストア大手に相次いで登場したのが、牛乳で割った「ラテ」だ。ローソンが11月、レジ横のコーヒーマシンを使ったほうじ茶ラテを売り出すと、売れ行きは想定の1・5倍に。買った客の8割が女性で、50代以上が多いのが特徴という。 ファミリーマートも19日、「香ばしほうじ茶ラテ」を50万杯の数量限定で発売する。茶葉は伊藤園監修の一番茶にこだわる。 ポッカサッポロフード&ビバレッジでは、石川県発祥の茶葉を使ったペットボトル飲料「加賀棒ほうじ茶」シリーズが、1月からの累計で2千万本を売り上げた。「無糖茶の中では、伸びしろのある市場で期待も大きい」(広報)と話す。 ほうじ茶は、煎茶などを強火で焙煎(ばいせん)したお茶