■麻薬と同様の影響を子供に与える 【ワシントン=USA TODAY(グレッグ・トッポ)】シンシナティ医科大(オハイオ州)のキム・ディートリヒ教授(環境衛生学)らの調査で、血中の鉛濃度が高い子供は犯罪にかかわる確率が高いことが明らかになった。 ディートリヒ教授らはシンシナティ地区の4つの医療機関の協力を得て、1979年に妊娠していた女性と生まれた子供(7歳まで)から、定期的に採血し鉛の量を検査してきた。さらに250人については19−24歳になるまで追跡調査を行った。 親の知能指数(IQ)、教育内容、収入、麻薬使用の有無なども含めて分析した結果、7歳児になるまでに血中の鉛濃度が高かった子供ほど、成人になって犯罪にかかわる比率が高かったという。 ディートリヒ教授は「鉛は麻薬と同様の影響を子供に与えると考えるべき。生まれる前から恒常的に鉛にさらされる子供もいる」と警告している。 住まいが荒廃してい