週刊新潮の記事で名誉を傷つけられたとして、鬼頭史郎・元判事補が、発行元の新潮社などに850万円の慰謝料を求めた訴訟の控訴審判決が6日、名古屋高裁であった。 高田健一裁判長は「必要な裏付け取材がされていないことは明らか」と述べ、125万円の支払いを命じた1審・名古屋地裁判決を変更し、同社などに慰謝料250万円の支払いを命じた。 問題となったのは2010年2月18日号の記事。鬼頭元判事補が過去の事件で法曹資格を失った状況や現在の生活状況などが記載されていた。 週刊新潮編集部は「賠償金増額の理由が何も示されておらず、判決には承服しかねる」とコメントした。