運転免許取り消しの処分通知が住所不定の本人に届いておらず、無免許運転での現行犯逮捕が「取り消し」になる珍事が28日、名古屋市内であった。愛知県警は「現場に情報が伝わっていなかった。以後気を付ける」としている。 中村署によると、28日午前3時35分ごろ、名古屋市中村区内でワンボックス車がタクシーに追突する物損事故が発生。ワンボックス車の住所不定の自営業男性(23)が免許を携帯していなかったため、駆け付けた署員が署に照会し、免許取り消し処分の決定が出ているとの回答があった。 男性は道交法違反(無免許運転)の疑いで現行犯逮捕されたが間もなく、男性が車上生活をしているため、県公安委員会から処分通知書を受け取っておらず、取り消し手続きが終了していないことが判明した。 免許は有効扱いとなるため、署は逮捕から約3時間半後に釈放した。取り消しの処分通知書はこの日、男性に手渡されたという。 (共同) [20