徳島市の岡孝治市議(56)が28日、市内に住む実母(78)が生活保護を受けていたことを理由に議員辞職した。岡氏は会見を開き「借金があるが、生活保護費はヘビースモーカーの自分がたばこをやめれば渡せる額だった。甘えがあった」と述べ、辞職は「政治家として道義上のけじめをつけた」と語った。 岡氏によると、実母とは一時絶縁状態となり、関係が修復した4年前に、月の家賃分2万〜2万8千円の生活保護を受けていると知った。親類が援助を始める今年4月ごろまで受けていた。一部の報道機関が報道し、会見を開いた。岡氏本人は親類の連帯保証人として多額の債務を抱え、95年から自分の議員報酬の振込先を債務者の知人に変更した上、その知人から改めて生活費を受け取っているという。 ■「申請控える風潮、心配」 生活保護に詳しい池谷秀登・帝京平成大教授(公的扶助論)は「不正受給でもないのに、議員辞職までする必要があるのだろうか