亘理町は、新型コロナウイルスの緊急経済対策として一律10万円を配る特別定額給付金の申請書に、受給希望の有無について「受給する」「受給しない」の二つの欄を設け、どちらかにチェックを入れてもらう独自の様式を採用した。 国が示した標準様式は「受給を希望しない」の欄だけで、受給希望者が誤って印を入れて受給辞退と受け取られるケースが懸念されていた。 町の申請書は世帯を構成する対象者の氏名の右側に二つの欄を併設し、申請者がいずれかにチェックを入れる。どちらにも印がなければ受給希望と見なし、両方に印があれば申請者に問い合わせる。 町は11日、申請書を郵送した。14日からオンラインを含めて受け付け、給付は22日以降になる見通し。対象は1万2641世帯の3万3494人。町企画課は「誤記を防ぐために分かりやすいチェック欄に変更した。できるだけ早く皆さんに給付したい」と語る。