トルコ与党、公正発展党(AKP)関係者とみられる人物が、日本政府が邦人テロ被害を防ぐため「米中央情報局(CIA)に似た情報機関」の設立を準備していると指摘したメールを、内部告発サイト「ウィキリークス」が21日までに暴露した。 メールによると、昨年1月に後藤健二さんら邦人2人がシリアで過激派組織「イスラム国」(IS)に殺害されたとみられる事件の後、自民党関係者はCIAやトルコ、ヨルダンの情報機関に頼らざるを得なかったと指摘。「日本へのテロに対し現状では準備が十分ではない」と述べた。CIAに似た情報機関を設立する目的でプロジェクトチームを設立したと語ったという。 問題のメールは、ウィキリークスが暴露した大量のAKP関連メールの中に含まれていた。 自民党関係者は共同通信に対し昨年12月、党のプロジェクトチームがCIAを参考にした対外情報機関の新設を検討していると明らかにしていた。(共同)