県動物愛護センターに収容されている動物の数が、収容可能数を超える状態が続いている。中でも猫は上限の90頭に対して183頭を飼育。うさぎの収容数は13羽、犬は33頭とセンターでは譲渡による新たな飼い主への「命のリレー」を急いでいる。 センターは9月19日現在、犬33頭、猫183頭、うさぎ13羽、その他の小動物を含め300近い動物を保護。犬は上限の75頭に対して余裕があるものの、猫は上限90頭に対して2倍以上の頭数で、臨時の収容スペースを活用しながら弾力的な運用を強いられている。 「多頭飼育」崩壊原因 保護猫の収容数は、近年高止まり傾向が続く。主な要因は、10頭以上の犬猫を管理しきれなくなる「多頭飼育」の崩壊によるものだ。 2020年度は150頭近い猫を収容した時期があったほか、21年度は飼育が困難になった1人の多頭飼育者から130頭を引き取り、収容数が250頭に膨れ上がったこともあったという