追加料金が発生しない業務システム構築サービスの提供を始めたジョイゾー。これはIT業界で当然とされてきた人月ビジネスモデルに変革を迫るものになるだろう。 中小IT企業のジョイゾーが2014年6月末、クラウド上で開発する業務アプリケーションの費用を39万円で請け負うサービス「システム39」の提供を開始した。追加料金が発生しないこの構築手法は、これまで長年にわたってIT業界にはびこってきた人月ビジネスモデルの変革を迫るものになるだろう。同社の戦略に探ってみた。 4回の打ち合わせでシステムを完成 2010年12月設立のジョイゾーは現在、サイボウズのクラウドと開発基盤を使ったシステム構築に特化した事業を展開する。元々はグループウェアのインストールや導入支援などで事業をスタートしたが、四宮靖隆代表取締役は「クラウドで大手と戦える土台ができる」とし、クラウドをベースにしたシステム構築への事業シフトを模索