「どうしてもう少し早く、お越しいただけなかったのだろう」 ヘッドハンターという仕事に就いてからというもの、もうどれだけ、こんなため息をついたかしれません。 せっかくキャリア相談にお見えになられても、こちらから、積極的なご提案ができそうもない。せめてあと3年、5年、できれば10年早かったら…。きっとこの方には、いくつもの選択肢があって、いろいろな夢を広げていけたかもしれないのに。 今回は、ヘッドハンターである筆者がいつも感じている「転職の現場」での問題について率直に語りたいと思います。 経歴・人柄が良くとも「若さ」という可能性が残っていない実は、「履歴書にもお人柄にも大きな問題のない方」からのご相談が、「ヘッドハンターである私にとって一番悩ましいケース」になりがちです。 たとえば、Aさんは誰もが知っている大学を卒業されて、誰もが知っている上場企業に新卒入社、そこで営業現場を数年かけていくつか