彩色した腹部X線画像。上行結腸にがんがある。右骨盤骨(画像左側)の上にある楕円形の影ががんによる腫瘍。(PHOTOGRAPH BY SCIENCE PHOTO LIBRARY) 大腸がんは高齢者の病気だと思われがちだ。だが、米がん協会(ACS)が2023年3月1日付けで医学誌「CA: A Cancer Journal for Clinicians」に発表した最新調査によると、米国では55歳未満で診断された人の割合が1995年の11%から現在は20%まで増加している。 ギャラリー:蘇生を願い、人体を冷凍保存する人々 写真16点 また、2023年3月16日付けで学術誌「サイエンス」に掲載された論文によれば、1990年代以降は多くの国で、50歳未満での大腸がんの発生率が毎年2~4%ずつ増えており、30歳未満ではより顕著だという。増加の理由は明らかになっていないが、同論文では環境や遺伝などさまざま