接種券などを確認する部屋は空席が目立つ。トラブルに対応する場所でもあり、ビブスを着たスタッフを多く配置している=姫路市日出町3 「姫路の大規模接種会場でワクチン接種してきたけど、スタッフが多すぎるのとちゃいますか」。本紙「イイミミ」に、姫路の50代男性からそんな声が寄せられた。兵庫県と姫路市が10月から共同で開設したJR東姫路駅前の会場は、1日約500人の利用を見込んで人員を配置。だが、接種者は10月28日の293人が最多(11月7日時点)で、100人に満たない日もある。そんなに大勢のスタッフは必要?との疑問を確かめに会場を訪れた。(田中宏樹) 【写真】よく見るとネオンサインが… かつてシネコンだったワクチン接種会場 11月上旬の平日、県ワクチン対策課の田代浩之副課長(49)の案内で、会場の「アルカドラッグ東姫路店」(同市日出町3)を訪ねた。1階は店舗や調剤薬局、2階の会場の向かいには民間
所得の約14%が「健康保険料」で消えてしまう 国民健康保険(国保)の加入者は、今年度の「国民健康保険料(国保料)」の決定通知を受け取っただろう。今年度から新しく加入した人は、その金額の高さに驚いているのではないだろうか。 私も昨年6月半ば、自宅に届いた「国民健康保険料(以下、国保料)の決定通知書」を見て目を疑った。その額なんと年間88万円、10カ月払いで月々約8万8000円であったのだ。 国保料は前年の所得(年収より仕事にかかる経費を引いた額)に基づいて算定される。昨年の保険料がはじきだされた、一昨年の私の所得は約600万円。ちなみにその前年の所得は約450万円で、保険料は約63万円だった。150万円の所得が上がったことで翌年に25万円の保険料増額。例年、国保料が所得のおよそ14%を占めている。 これより所得が低い人は、それだけ所得があるならいいじゃないか、と思うだろうか。だが私は組織に属
遺伝子技術を用いた新型コロナワクチンから難病の治療法など日進月歩の先進医療に関する薬価、治療費の問題を名古屋大学名誉教授の小島勢二氏(写真)が解説する。(4回連載) 経済的側面の情報少ない 新型コロナウイルス感染症の流行を克服する切り札として登場したワクチンについての話題は尽きない。ワクチンの効果やリスクに関する情報は氾濫しているが、その経済的側面に関する情報は少ない。 日本政府は、2021年の1月に、ファイザー社と1億4,400万回分のワクチン購入に関する合意書を締結したが、5月にはさらに5,000回分の追加供給が決定されている。これらの購入費用は、国会の承認を得ずに使い道を決めることができる新型コロナ対策予備費が充てられている。 さらに、10月8日には、2022年分として1億2,000万回分の追加供給に関する最終合意書を締結している。21年度にワクチン確保のために海外の3社に支払う金額
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