中部電力は6日、電気の周波数を変換し、東西間の電力融通の規模を左右する東清水変電所(静岡市)の能力増強を平成24年夏に前倒しする方針を固めた。当初は現在の約2・3倍にあたる30万キロワットへの増強工事が完了する同年秋に本格運用する予定だったが、関西圏では今夏も電力不足が懸念されるなか、8月から変換能力を順次拡大。東日本から西日本への融通拡大でネックとなる“周波数の壁”を越えるため、変換能力の拡大を図る。 送電線工事の一部を8月に完了させ、運用を前倒しして開始する。現行の変換能力(約13万キロワット)は、徐々に拡大し30万キロワットへの引き上げ時期を早める方針だ。 あわせて中部電は周波数変換能力を拡大する検討も始めた。中部電首脳は「前倒しのほか、変電所の容量(変換能力)も増やしたい」としており、将来的には30万キロワットより上積みとなる可能性もある。 東清水変電所は、東日本(50ヘルツ)と西