原発事故を想定した防災訓練で、放射性物質の付着について調べるスクリーニング検査を受ける住民=岐阜県揖斐川町上南方の町中央公民館 【増田勇介】岐阜県は23日、隣接する福井県での原発事故を想定し、初めて住民が参加する防災訓練をした。県境の揖斐川町の住民をバスで避難させ、放射性物質が付着していないか調べる検査をした。 訓練は、若狭湾沖で震度5弱の地震が起き、福井県敦賀市の日本原子力発電敦賀原発2号機から放射性物質が漏れ出したと想定した。原発から34キロに位置し、県がUPZ(緊急時防護措置準備区域)に設定する揖斐川町坂内川上地区などの住民約50人にマスクや雨具を着用してもらってバス2台に分乗。原発から58キロ地点の町中央公民館に約1時間かけて避難させた。 公民館では、県の保健師が測定器を用いて、住民に放射性物質が付着しているかを調べるスクリーニング検査を実施。放射性物質を洗い流すシャワーを備