東京電力福島第一原発のタンクから高濃度の放射能汚染水が漏れた問題で、東電がタンクを巡視する際の点検記録を作っていなかったことが23日、原子力規制委員会による現地調査でわかった。東電の汚染水管理のずさんさが、大量の汚染水漏れにつながっていた。規制委は点検と管理を強化するよう東電に指示した。 東電はタンクから汚染水漏れがないか、1日2回巡視している。しかし、タンクからの漏れに気づくことができず、約300トンが外に漏れ、一部は海に流れ出ていた可能性が高い。 この日、規制委の更田豊志委員と規制庁職員ら計14人が福島第一原発を調査。東電に巡視の状況を記した点検記録を示すよう求めたところ、記録がなかったことがわかった。 続きを読む関連リンク別タンク2基からも汚染水漏れか 東電「微量の可能性」(8/22)ストロンチウム流出、10兆ベクレル 地下水通じ海へ(8/21)福島第一の高濃度汚染水漏れ、推計3