JAXAがNASAと共同開発した全球降水観測(GPM)計画主衛星を今年2月28日早朝にH-IIAロケットを使って打ち上げるとアナウンスした(JAXA プレスリリース、NASA RELEASE 13-376)。 雨量計やレーダーで雨を観測できる能力をもつ国は限られており(現状の降水観測では、地表面の25%程度しかカバーしていない)、世界中にそれらを設置することは不可能。そこでたくさんの人工衛星を組み合わせて、海上を含めた地球全体の正確な降水量を3時間ごとに調べるのが「全球降水観測計画」(NASAによるGPM紹介動画)。 さて今回打ち上げられるGPM主衛星にはJAXAがNICTと共同開発した二周波降水レーダ(DPR)と米国で開発されたGPMマイクロ波放射計が搭載され、地球上のすべての雨雲をスキャンするかのように雨粒や氷粒子の分布を得ることができ、コンステレーション衛星群から提供される観測データ