東京電力福島第一原発の事故を巡り、福島県に近い栃木県の3つの市と町の住民たちが、東京電力に賠償を求めるため、国の紛争解決機関に申し立てを行うことを明らかにしました。 申し立てを行うのは、栃木県北部の那須塩原市と大田原市、それに那須町の住民たちの団体で、20日、那須塩原市で会見を開きました。それによりますと、原発事故の影響で地域が放射性物質に汚染され、精神的な苦痛などさまざまな被害を受けたとして、東京電力が1人当たり12万円から72万円の賠償をするよう、国の「原子力損害賠償紛争解決センター」に、和解の仲介を求めるとしています。 団体は、合わせて1万人の申し立てを目指して住民に参加を募ったうえで、来年3月にも申し立てを行うことにしています。団体の代表の西川峰城さんは「栃木県の北部も福島県と同じように被害を受けている。多くの住民が声を上げていることを伝えたい」と話していました。 また、20日は住