【ベルリン=金井和之】ベルリン動物園が、人気者のシロクマ「クヌート」の所有権をドイツ北部のノイミュンスター動物園から買い取ることになった。DPA通信が8日、報じた。両動物園はクヌートが稼ぎ出した利益の配分をめぐり対立、ノイミュンスター側が5月に提訴していたが、買い取ることで決着した。計43万ユーロ(約5600万円)が支払われるという。 同通信によると、ベルリン側はノイミュンスター側に35万ユーロを即座に支払い、残りは4万ユーロずつの分割払い。成長などについてノイミュンスター側に報告することが義務づけられたという。 クヌートは06年12月生まれ。育児を放棄した母親と別れて人工飼育され、翌年3月に一般公開されると、愛くるしい映像が世界を駆けめぐり、一大スターとなった。公開2年間で、関連グッズや入場料収入など2千万ユーロ以上の経済効果があったとされる。 これまで、ノイミュンスター側は貸し出