【ソウル=牧野愛博】北朝鮮にある金正日(キム・ジョンイル)総書記の専用施設は、官邸1カ所、別荘33カ所に専用駅が28カ所――。ハンナラ党の尹相現議員が6日、韓国政府から提出された資料の内容として、金総書記の私生活の一端を明かした。 別荘は平壌や元山、新義州などにあり、広大な敷地に宴会場や乗馬場、猟場などを整備。専用列車用の駅も敷地内にある。08年以降、専用施設の改修に約3700万ドル(約33億円)を投入したという。 このほか同資料によると、北朝鮮で金総書記の後継者とされる三男、金正雲(キム・ジョンウン)氏を「親愛なる金大将同志」などと呼称する動きは今年4月に始まった。故・金日成(キム・イルソン)氏や金総書記のみに許された呼び方だという。金正雲氏は84年生まれで、金日成軍事総合大学を卒業したとも説明している。