上部の形状が特徴的とされる「軽貨急配」(現トラステックスホールディングス)の軽トラック=大阪府摂津市 軽貨物運送大手の「軽貨急配」(現トラステックスホールディングス、大阪府門真市)の元会長(62)ら旧経営陣が、粉飾決算を重ねて架空利益を計上していた疑いがあることが、同社関係者らへの取材でわかった。現経営陣は会社が約22億円の損害を被ったとして特別背任容疑で告訴を検討。大阪府警も内部資料の提出を受け、証券取引等監視委員会と協力し、同容疑での立件を視野に本格的に捜査している。 軽貨急配は、軽トラックを個人事業主に販売し、企業などから請け負った貨物を委託配送させるフランチャイズ制の業務を展開していた。 関係者の話やトラステックス社の調査などによると、軽貨急配の元会長、元社長ら旧経営陣4人は、同社が個人事業主に軽トラックを販売した際、04〜08年に売上高を計約60億円水増しするなどした虚偽の