海運はグローバルなサプライチェーンの大動脈 コロナ禍によって、海運に欠かせないコンテナが不足した結果、「海上運賃が急騰し、物価上昇にもつながりかねない」とメディアで報道されていることは、皆さんもご存じだろう。一方で、日本郵船、商船三井、川崎汽船の大手3社をはじめ、海運各社が「コロナ特需」による活況を呈する格好となった。 それでは、なぜコロナ禍によって、コンテナ不足に陥ってしまったのだろうか? 指摘されているのは、次のようなメカニズムだ。世界のコンテナの大半が中国で生産されているのだが、2019年にまず、米中貿易摩擦によって、中国のコンテナ生産が激減した。そこに降ってわいたのがコロナ禍で、2020年も経済の先行きへの懸念などから、中国のコンテナ生産は回復しなかった。 加えて、世界の主要都市でロックダウンが実施され、物流が停滞。また、世界最大の消費市場である米国などでは、港湾物流を外国人労働者
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