13〜14世紀頃に成立したとされるアイヌ文化。魔除けのため子どもの名前に汚い言葉を付ける、みだりに人の名前を呼ばないなど独特な習慣が存在していました。その中でもよく知られたことの一つに女性の口の回りに施された入れ墨があります。 アイヌはアイヌ語で「人間」を意味する言葉。そして北海道からロシア・カムチャッカ半島に居住していたアイヌ民族。 アイヌの女性は初潮を迎える頃になると口の周りや手に入れ墨を入れていたと言われています。現在ではその理由は定かではありませんが、アイヌ文化での入れ墨は精霊信仰における神様の象徴であると考えられており、男性の髭(ひげ)を模したもの、または神聖な動物とされる蛇(ヘビ)の口を模したものなどと伝わっています。 口の周りに入れ墨を入れたその独特な姿は何とも不思議でミステリアスな雰囲気に包まれています。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11.