そんなマニアックそうな音楽が……と思うかもしれないが、既にチップチューンは音楽ジャンルとして確立したものだ。例えば、今やゲームサントラにおいてもチップチューンアレンジは人気を博している。さらにはJ-POPやクラブのシーンでも頭角を現してきた。そう、今やチップチューンは若い人には新しく、そしてファミコン世代の人には懐かしく映る音楽として、幅広い世代で親しまれ始めているのだ。 しかし、このチップチューンが一体何かを本気で定義しようとすると、なかなか大変だ。この存在を知っている人でも、実は「ファミコンの様な音楽」という言葉以外で説明できることは少ない。 『チップチューンのすべて All About Chiptune: ゲーム機から生まれた新しい音楽』(誠文堂新光社・2017) (画像はAmazonより) そこで今回、電ファミニコゲーマー編集部は、ゲーム音楽史/ゲーム史の研究家であるhally氏に
![コナミの音楽は教科書、GBAは再評価すべき…日本の「チップチューン」立役者が語る、音楽史に無視された“ピコピコ音”の電子音楽史【『チップチューンのすべて』hally氏】](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8ea256f1cd8f7226cd4f1a7a4b9ef93e8df6d7bc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg-denfaminicogamer.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F06%2Fkari_P6060031.jpg)