信越化学工業顧問の金児昭さんは仕事に取りかかるのが早く、物事を効率的に進める仕事の達人である。 その極意をお伺いしに行こうと、取材を申し込んだところ、「今日、今からいかがですか?」と言われ、噂通りの迅速さに驚いた。金児さんは少しでも時間の余裕があれば、いつもすぐに会おうと心がけている。 「電話の向こうで、相手が驚いていると痛快だし、喜んでいる顔を想像すると私もうれしい。自分が望んでいることを相手がすぐに取りかかってくれるのは気分がいいもので、仕事がスムーズに進むケースが多い。また、早々に予定を入れていくと自分にとってもスケジュールが立てやすくなる。自分も相手もハッピーになる。こんな素晴らしいことはないでしょう」 そんな金児さんが長年のビジネスマン経験から生み出した「仕事にすぐ取りかかる」ノウハウをいくつか紹介しよう。 出社してもなかなかエンジンがかからないという人は少なくないだろう。金児さ
創業した最初の数年間で、僕の一番の悩みの種は、資金でもなく、信用でもありませんでした。実は一番悩んだのは社員の退職でした。人数が少ない中小企業では、1人でも辞めると仕事が完全にストップしてしまう危険が常につきまといます。 創業間もない頃は、自信のない僕の周りに自信のない社員が集まっていたのです。社員が1人でも辞めるとその動揺が社内に伝わり、その余波を沈めるには多くの心労と時間がかかりました。社員の誰かに真剣な顔で「社長、ちょっと相談したいことがあります」と声をかけられると、「『辞めたい』と言わないで」と祈ったものでした。 はかない願いもむなしく、社員はよく辞めていきました。今となって考えてみれば仕方のないことだったと納得できるのですが、当時は本当に辛かったことでした。 警察官になった青年 ある年、非常に気に入ったタイプの営業社員が入社してくれました。就職先はマスコミと警察を志望していたその
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