視覚:第三の網膜光受容細胞はさらに細分される 2011年8月4日 Nature 476, 7358 哺乳類の眼の網膜の光感知細胞は桿体と錐体の2種類だけだと、長い間考えられていた。しかし、約20年前に第三の光受容細胞が見つかり、内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)と名付けられた。これらの細胞は感光色素メラノプシンを発現し、概日リズムの光同調の調節と、光に対する瞳孔反射の生起とにかかわっている。今回Chenたちは、この2つの機能が、特異な分子によって区別できる2種類のipRGC細胞群とそれぞれ関連しており、この2つの細胞群が同時並行的に働いていることを明らかにしている。