気持ちはわかります。気持ちは、ね。 日本のためにならない「FREE」礼賛論を疑え! | 岸博幸のクリエイティブ国富論 | ダイヤモンド・オンライン 人類の歴史で、純粋な情報そのものが売買されたためしがあったのかな?私たちはいままで、実のところ、一定のパタンでインクの染み付いた紙の束(書籍)や溝のいっぱいついたビニールの円盤(レコード)を買ってきただけじゃないのかな?もし、情報がそこから離れて自由に動き出したとき、果たして、その変幻自在な、つかみどころのない「情報」とやらを売ることは本当にできるのだろうか? でも、昔の人たちは、そんなことを心配する必要はなかった。情報とそれを運ぶ物理的媒体は、完全に一体化していて、実際には、どちらを売っているのかなんて気にする必要がなかったからだ。 しかし、デジタル機器の登場がそんな平和な時代を終わらせてしまった。デジタル機器は、情報を物理的媒体から独立した