気象庁は10日、エルニーニョ監視速報を発表した。現在は、平常の状態となっているが、今後は水温が高くなる見込みで、5年ぶりにエルニーニョ現象が発生する可能性が高まっている。 気象庁の発表によると、3月はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない「平常な状態」となった。ただ、今後は海面水温が次第に高くなると予想され、この夏には5年ぶりに「エルニーニョ現象が発生」する可能性が高い。きょうの発表ではエルニーニョ現象が発生する可能性が一段と高まった。 エルニーニョ現象とは、太平洋の日付変更線より東の赤道周辺の領域で海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程度続く現象だ。日本付近にも影響があり、エルニーニョ現象が発生した年は、冷夏や暖冬になりやすくなる。 前回、エルニーニョ現象が発生した2009年は北日本と東日本で冷夏となり、7月には中国・九州北部地方で豪雨災害が発生した。また、中国