日本海海戦の戦艦「三笠」のルーツが英イングランド北部カンブリア州バロー・イン・ファーネスにあることをご存じだろうか-。 今からおよそ100年前、欧米列強が世界の8割強を植民地として支配する時代、開花期を迎えた東洋の「まことに小さな国」がシベリアから南下する大国ロシアに立ち向かった。 「敵艦見ユ。(中略)本日天気晴朗ナレドモ波高シ」-。1905(明治38)年5月27日、「三笠」は東郷平八郎司令長官率いる連合艦隊の旗艦としては大本営に、こう打電し、対馬沖でロシアのバルチック艦隊を完膚なきまでに打ち破り、その名を世界に轟(とどろ)かせた。この歴史的勝利で・日本は世界最強といわれたロシアを破った。 有史以来、初めて有色民族が白人国家に勝利した快挙は欧米列強の植民地支配に苦悩するアジアアフリカ諸国に大きな勇気を与えた。世界を驚かせた「三笠」はロシアの「脅威」から国を守ったシンボルとして今も親しまれる
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