フジ・メディア・ホールディングスは14日、カタログ通販大手のセシールに対する株式公開買い付け(TOB)を15日から実施すると発表した。セシールはLDH(旧ライブドアホールディングス)の子会社。フジはLDHなどが保有するセシール株(発行済み株式の56.21%)を取得することで合意しており、かつて敵対したライブドアの子会社を友好的に買収することになる。 TOBを実施するのはフジの100%子会社のフジ・メディア・サービス。1株180円で7月1日まで買い付け、投資資金は最大80億円を見込む。本業である放送業の広告収入が落ち込むなか、放送外収入を増やすのが狙い。グループ内の通販会社ディノスとセシールの合併も検討する。 フジとライブドアは05年、フジが子会社化を目指したニッポン放送株をライブドアが買い占めたために対立。いったんはフジがライブドアの増資に応じる形で和解した。その後、ライブドアの有価証