「トッププロ棋士に勝つためのコンピュータ将棋プロジェクト」を進めてきた情報処理学会(白鳥則郎会長)の挑戦に、日本将棋連盟(米長邦雄会長)が受けて立つことになった。“プロ代表”は清水市代女流二冠(41)。日進月歩のソフトにプロがどう戦うのか。3年ぶりのプロ対ソフト戦が今秋、実現する。 将棋連盟は2005年秋から、棋士・女流棋士とソフトとの対局を禁止してきた。プロの活動であるため収益を上げることを前提としてきたからだ。今回は女流棋士会ファンクラブの会員を一口5千円で募り、対局料にあてる。 禁止以降では、07年に「世界コンピュータ将棋選手権」の優勝ソフトが渡辺明竜王(25)に挑んだことがあるだけ。中盤まで苦しめられたが、竜王がねじ伏せた。 同学会によると、当時のソフトはアマ六段程度。現在は二、三段強くなっている。六つのソフトの力を結集させ、さらにコンピューターも対渡辺戦時の100台分の能力