【2013年4月23日 国立天文台】 地球生命のアミノ酸分子の偏りをもたらしたという説のある、宇宙の特殊な光「円偏光」。「猫の手星雲」など9つの星形成領域で強く広範囲な円偏光が検出され、その普遍性や傾向が示された。 肉球のような「猫の手星雲」。南米チリにあるヨーロッパ南天天文台のラシーヤ天文台の2.2m望遠鏡で撮影。クリックで拡大(提供:ESO) NGC 6334星形成領域の円偏光のようす。黒は光の電場ベクトルが左回りの円偏光、白は右回り、緑は円偏光のない部分を示す。日本の大学が南アフリカで運営するIRSF/SIRPOL望遠鏡で観測された。クリックで拡大(提供:国立天文台) 偏光のメカニズムの模式図。クリックで拡大(提供:国立天文台) アミノ酸分子には、「左手」と「右手」のように互いに鏡像関係にある2タイプの組み立て構造のものが存在する。一般的な条件で合成されるアミノ酸はこの2つがほぼ同じ